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風の行方とハードボイルドワンダーランド

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新型コロナウイルスワクチンの効果(4)

前回、ワクチン接種の進んでいるヨーロッパにおいて、接種の進んでいる国々と遅れている国々の新規感染者の推移を概観した。結果は、ワクチンの効果を否定するものでないが、感染抑制の効果についてはバラバラと言っていいだろう。現状を見る限りワクチンの効果は世に喧伝されるような救世主的な成果ばかりではなく、むしろイギリスの成果は際立って稀なケースであることもわかった。

そこで、サンプル対象を拡大し、感染の収束が明確に見て取れる国々と、逆に収束が弱い国々の感染推移とワクチン接種の実態を調べた。データは毎度の札幌医大のHPに拠った。

まず、感染の収束が明確に見て取れる国々の感染推移。横軸は今年の1月1日から。イギリスが青で、年初にピークアウトし劇的に新規感染者数は減少している。一方、3月末から4月初めにイギリスと同様に劇的に感染者の減少が見られる国々も5か国ある。では、これらの国のワクチン接種状況はいかなるものなのだろうか?
20210525収束国20210528ヨーロッパ2

ワクチン接種率5%達成時期を各国の感染推移状況に重ねて示した。セルビアとクロアチアでは、5%の接種率では何の効果もなくむしろ新規感染者は増加し、3月末から4月初めにかけてピークアウトし、減少をはじめた。また他の3か国も3月末から4月初めにかけてピークアウトしたものの、5%の接種率はモルドバでは5月下旬、コソボ、ボスニアヘルツェゴビナでは未だ5%に達していない。

これら5か国は地理的に同一地域、ピークアウトを含め減少率も似たようなものということは、セルビアとクロアチアのピークアウトとその後の感染者減がワクチンの効果によるものとは言い切ることはできないことを意味している。

図中の黒の破線はイギリスと5か国のおおよその新規感染者減少率。ほぼ同じということは偶然にしろ、ワクチンと同等の感染抑止要因が厳として存在していることを示している。
20210528ヨーロッパ1

次に収束が弱い国々と日本。これらのワクチン接種状況はこちら。今話題のベラルーシが日本と最下位を争っており、ロシアが10%だが、他の5か国は順調にワクチン接種が進捗しており、30-40%ほど。上図と同じく5%のイギリスでの効果顕在化レベルを引いてある。
20210528ヨーロッパ3

当然ながら5%接種で効果の現れている国はないが、30-40%の接種レベルでも、ワクチンの効果は見られるがイギリスほど顕著ではない。デンマークのように全く効果の現れていない国もある。図の破線がイギリスではワクチン効果といわれ、旧ユーゴスラビアでは原因不明の感染者減少率。
20210528ヨーロッパ4

以上の結果を下図にまとめた。今後の接種の進捗により感染者が増えそうなのはドイツ、スウェーデン、ノルウェーとフィンランドは減少率が鈍化しているので今後どうなるのか。以上ヨーロッパの現状を概観したが、ワクチンの効果は認められるものの、有効性が95%と言われてもそれ以上の効果が認められたのはイギリスだけ。ワクチン無しでイギリス並みの減少を観察した国々もある。

なお緊急事態宣言下の日本の現在の感染者状況は、イギリス、コソボ、モルドバを上回り、フィンランド並。
20210528ヨーロッパ5

最後に、今回登場した国々のこれまでの累積感染者数を載せておく。
20210528累積感染者
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