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欧米諸国と日本に見るワクチン効果の検証

ワクチン接種が日本でも開始され、高齢者中心とはいえそれなりに接種も進捗していて、あとはバラ色の未来が待つばかりのはずだったが、なぜか東京に4回目の緊急事態宣言がだされ、結局国立競技場での開会式や競技をを含め首都圏では無観客での開催に決まったそうだ。

まだワクチン接種の予約騒ぎが記憶に新しいが、たぶん、元凶はワクチン接種の遅れということで、一部の新聞テレビは政府のワクチン対策を声高らかに批判することだろう。
20210709緊急事態4・無観客

遅ればせながらも日本でのワクチン接種も進捗し、現在は20%台に達しているらしい。この機に、欧米のワクチン接種先進国と日本のワクチン接種の成果、もしくは効果を検証してみる。

下図は毎度おなじみの札幌医大のコロナデータ特設ページから。

今回のサンプル国は、ワクチン接種の象徴のようなイギリスとアメリカ、西ヨーロッパの国々(仏、独、スペイン、伊、ベネルクス三国、スイス、オーストリア)、カナダ、そして日本。イギリスではワクチン接種開始が早かったこともあり現在接種率は60%台後半、少し遅れて開始したアメリカが55%ほど、さらに遅れた西ヨーロッパ諸国は速やかに接種作業が進捗してアメリカ並みの55%から65%に達している。今回のサンプル国ではカナダがイギリスを上回って70%近い接種率に達している。

一方日本は接種開始は遅れたものの接種作業は順調で現在27-8%ほどである。

日本も20%を超えたので、接種率20%を物差しにすれば、これらすべての国のワクチンの効果を有意に比較検証することが可能になる。その達成時期を図中に色の付いた丸で示した。イギリスが2月上旬、アメリカは3月中旬、西ヨーロッパが4月後半、そして日本が6月下旬である。
20210708ワクチン接種率20%

下図は同期間の人口100万人あたりでノーマライズした各国の感染者の推移、。縦軸は7日間の移動合計なので数値の大きさがわかりにくいが、相対的な人数と思えばよい。1月上旬のオレンジのピークを形成しているのがイギリスとアメリカ。その隣の茶色のピークはスペイン。図にはワクチン接種率が20%に達した時期を色丸で示している。

一見ごちゃごちゃしているようだが、ワクチンの効果を示す興味深いデータである。以下簡単に所見を記す。
20210708感染者数推移20%

1)イギリスとアメリカ:
両国ともワクチン接種率が20%に達する前に感染者は激減を始めている。20%に大きな意味はないが、わずか国民の5田%に対する接種で感染者が激減を開始しするほどワクチンの効果は絶大、ということになっているのだろう。しかしそんなことはありえないことは、まともな人ならすぐわかる。スペインでも1月下旬に激減し始めたが、この時のスペインの接種率は微々たるもの。以前に記したように、ワクチン以外のより強力な感染収束の要因が存在すると考えた方が合理的かつ科学的である。

ただし、20%達成後も接種の進捗に連れて感染者は減少を続けている。イメージとしてはアメリカでそこから10分の1、イギリスでは感染者のボトムでは7分の1ぐらいといったところ。

2)西ヨーロッパ諸国
国によって感染者レベル3倍以上の差が認められるが、接種率が20%に至る前にいずれの国も感染者数のピークを観測している。アメリカやイギリス、スペインと異なり、ピークの形成=収束の開始はワクチンの効果と見てよさそうだ。そして現在、半分以上の国では変異株の影響とみられる感染者数の再拡大が見られるものの、ピークに較べ10分の1から20分の1ぐらいへの明らかな感染者数の減少が観察されている。

この結果はワクチンが、ヨーロッパの民族に対しては、接種率20%弱で社会的感染減少が見られ始め、接種率が50%を超えると感染収束とみなせるレベルまで感染を抑えることができるということを意味している。一方、多くの国で感染の再拡大が見てとれるということは、ワクチンの有効性はワクチンの株の種類によって多少の差があることを示しているのだろう。インフルエンザワクチンと同じ。

3)日本
底辺にへばりついている赤線が日本の感染者推移。これまでくどくどと繰り返してきたように、日本人に対する新型コロナの感染率は欧米に較べて桁違いに低い。これも以前から記していることだが、日本人は欧米人にはない何らかの自然抗体を保有していると考える方が、合理的かつ科学的。すなわち日本人は全体として見ればワクチンを接種されているのと同じ状況にある。

さてその日本の接種率が20%に達した時期は6月下旬である。感染者のピークが5月中旬に見られるが、この時期の接種率は5%に満たず、イギリス、アメリカ、スペインで見られたような他の要因による減少と考えるべきであろう。そして現在、あまりに見にくいので、拡大図を下記に示したが、ワクチン接種による感染収束を見た西ヨーロッパの国々と並んでいるという状況にある。
20210708感染者数推移拡大図20%

ちなみに現在の感染者数のスナップショットがこちら。日本はドイツ、オーストリア、カナダを上回っているが、アメリカの3分の1、イギリスの30分の1というのが現実。日本の接種は高齢者に偏っており、60歳以下の接種者は少ない。そのため微視的には高齢者に対するワクチンの効果は見られるが、マクロにみればこの結果は、日本人に対するワクチンの効果は欧米人と全く様相が異なることを示している。
20210708欧米感染者数2

もう一点。緊急事態宣言の対象が東京であるように、一部の大都市で感染者が多いのであって、日本という国単位で論ずるのは見当違い、と言う見当違いな人もいるかもしれない。しかしどこの国も大都市もあれば農村部もある。状況は世界各国同じ。むしろ、日本は人口密度が高く、世界的に見れば国全体がソーシャルディスタンスの狭い密な国であるから、感染者数は多くても当たり前、ソーシャルディスタンスが感染の主たるドライバーであるなら。下記はウィキペディアから取った人口密度の資料。アメリカが意外なほど低い。
20210708人口密度
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