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2021.08/25 [Wed]
好事魔多し
先日、「季」の九・十月号が届いた。
この同人誌、編集から本の装丁を含め毎月の紙面の作製まですべて一人、手作りで行っている。今号は原稿の収集も速やかに進み、いつもよりすんなりかつ早めに印刷まで進捗した。
しかし、好事魔多しとはこのことだろう、本を開いてびっくり、自分の句集のページがなんと前号のままだった。編集制作の責任があるので、他人の句や原稿には神経質になるが、自分の句の更新を忘れるという超の付く失態。あまりに情けないが仕方ないのでこのブログで修正版を掲載しておく。
人様の句ではなく自分の句だったのが大きな救い。
ちなみにこんな句。
初夏の丘に見下ろす貨物船
花種を孫と都会の隅へ蒔く
納屋裏にまた逢うたなとまむし草
新緑や朝のテラスのロシアンティー
もの言はず夜を分けあふ新茶かな
もう来ない教生先生椎若葉
里山を映し植田の村しづか
人を待つ駅に緑雨の滲みはじむ
白南風や少年の日の水平線
若き日の汗の匂ひや登山地図

この同人誌、編集から本の装丁を含め毎月の紙面の作製まですべて一人、手作りで行っている。今号は原稿の収集も速やかに進み、いつもよりすんなりかつ早めに印刷まで進捗した。
しかし、好事魔多しとはこのことだろう、本を開いてびっくり、自分の句集のページがなんと前号のままだった。編集制作の責任があるので、他人の句や原稿には神経質になるが、自分の句の更新を忘れるという超の付く失態。あまりに情けないが仕方ないのでこのブログで修正版を掲載しておく。
人様の句ではなく自分の句だったのが大きな救い。
ちなみにこんな句。
初夏の丘に見下ろす貨物船
花種を孫と都会の隅へ蒔く
納屋裏にまた逢うたなとまむし草
新緑や朝のテラスのロシアンティー
もの言はず夜を分けあふ新茶かな
もう来ない教生先生椎若葉
里山を映し植田の村しづか
人を待つ駅に緑雨の滲みはじむ
白南風や少年の日の水平線
若き日の汗の匂ひや登山地図

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