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2021.08/26 [Thu]
ワクチン効果とデルタ株2(仮題)
ワクチン接種率を横軸にとり縦軸に新規感染者数をプロットすれば、これら各国のワクチンの効果の実態を客観的に把握できるはずである。本来、ワクチンの効果が人類すべてに共通であれば、これらの国々を一括して示してもある程度の幅を持った一様の傾向が見られるはずだが、実態は国ごとに大きく異なる。それゆえ、欧米諸国(含イスラエル)とその他の国に分けた。
まず欧米諸国、物差しとして日本(赤)とデルタ株発祥の地であるインド(緑)もあわせて示した。共通する部分のあるが、詳しく見れば上述のように傾向はバラバラ。とりあえず、データから観測されるワクチンの効果について個々に記していく。

1)以前に記したが、ワクチン接種先進国のイギリス(紺)とアメリカ(オレンジ)において、新規感染者の急減はワクチン接種率5%未満で生じた。イギリスではその後接種率50%に至るまで穏やかに新規感染者は減少していったが、アメリカは15%付近まで急減したもののそれ以降はプラトーを形成している。これらの急減がワクチンの効果であるなら、どのような感染モデルであればわずか5%のワクチン接種率で感染者が急減を始めるのか、専門家は説明する責任があるはずだが、見たことがない。言い換えればワクチンの効果では説明がつかないためだと思っている。
2)イスラエル(黄)では接種率25%で感染者が急減を開始しているので、5%に較べればまああるかなという感じはするからこの点については不問。
3)フランス(濃い青)は15%で新規感染者が減少をはじめ、イギリスと同じように50%超まで感染者は滑らかに減少を続けている。両国は新型コロナの感染大国であった。以上の4か国においては、感染者減の要因がワクチン接種だけではないにしろ、ワクチンの効果が顕著に認められる。欧米のこれら3か国に共通するのは戦後から感染症に関しては健康優良児のような国であったことである。
4)一方他の欧州の国であるドイツとイタリア、感染者レベルが英仏米に較べて低かったものの、同様に感染者は減少しワクチン効果は歴然として良いだろう。
5)これら欧米6か国に共通するのは、新規感染者数がボトムに達し、ワクチン効果が絶賛される中、6-7月に入り新規感染者が急増したことである。特にワクチン先進国のイスラエル、イギリス、アメリカの感染者増は著しい。アメリカでは部分接種率55%、イスラエルとイギリスでは60%を超えてからが顕著。デルタ株による新規感染者である。このデータは、ワクチンがデルタ株に対しての効果が著しく劣ると見ることもできる。一方、これら3か国のワクチン接種開始時期が早かったことから、最近のニュースにあったが、ワクチンの有効期限が切れてしまった結果という可能性も考えられる。
6)インド。デルタ型の発祥の国で、5月には人口が多いため感染大国に名を連ねたが、単位人口当たりでの感染者のピークはフランスより低いぐらい。データで見るとワクチン接種率10%でピークアウト、以後急減し現在の30%ほどの接種率に至っている。欧米のデータから、デルタ株に対して、現在のワクチンの効果が薄いこと、広大な国なのでワクチン接種は一様ではないことから、この急減はデルタ株独自の自然収束と思われる。インドはもともと欧米とは異なり様々な感染症の蔓延している国でもあり、感染者数は日本と同様にもともと少なかった。
7)日本。パンデミック開始からデルタ株の感染が始まるまで、感染者数が格段に少なく、ワクチンなど不要の国との認識だった(現在はデルタ株の蔓延によりワクチン接種予約済み)。実際そうだったと今でも思っている。しかし怪我の功名で、マスコミの大騒ぎによりワクチン接種が開始され現在の部分接種率は50%を超えている。そこにデルタ株の蔓延が重なったため、データは見かけ上、ワクチン接種率の上昇と共に新規感染者が増加するという結果に。CO2濃度の増加と地球平均気温上昇の関係とよく似ているのが妙。
まず欧米諸国、物差しとして日本(赤)とデルタ株発祥の地であるインド(緑)もあわせて示した。共通する部分のあるが、詳しく見れば上述のように傾向はバラバラ。とりあえず、データから観測されるワクチンの効果について個々に記していく。

1)以前に記したが、ワクチン接種先進国のイギリス(紺)とアメリカ(オレンジ)において、新規感染者の急減はワクチン接種率5%未満で生じた。イギリスではその後接種率50%に至るまで穏やかに新規感染者は減少していったが、アメリカは15%付近まで急減したもののそれ以降はプラトーを形成している。これらの急減がワクチンの効果であるなら、どのような感染モデルであればわずか5%のワクチン接種率で感染者が急減を始めるのか、専門家は説明する責任があるはずだが、見たことがない。言い換えればワクチンの効果では説明がつかないためだと思っている。
2)イスラエル(黄)では接種率25%で感染者が急減を開始しているので、5%に較べればまああるかなという感じはするからこの点については不問。
3)フランス(濃い青)は15%で新規感染者が減少をはじめ、イギリスと同じように50%超まで感染者は滑らかに減少を続けている。両国は新型コロナの感染大国であった。以上の4か国においては、感染者減の要因がワクチン接種だけではないにしろ、ワクチンの効果が顕著に認められる。欧米のこれら3か国に共通するのは戦後から感染症に関しては健康優良児のような国であったことである。
4)一方他の欧州の国であるドイツとイタリア、感染者レベルが英仏米に較べて低かったものの、同様に感染者は減少しワクチン効果は歴然として良いだろう。
5)これら欧米6か国に共通するのは、新規感染者数がボトムに達し、ワクチン効果が絶賛される中、6-7月に入り新規感染者が急増したことである。特にワクチン先進国のイスラエル、イギリス、アメリカの感染者増は著しい。アメリカでは部分接種率55%、イスラエルとイギリスでは60%を超えてからが顕著。デルタ株による新規感染者である。このデータは、ワクチンがデルタ株に対しての効果が著しく劣ると見ることもできる。一方、これら3か国のワクチン接種開始時期が早かったことから、最近のニュースにあったが、ワクチンの有効期限が切れてしまった結果という可能性も考えられる。
6)インド。デルタ型の発祥の国で、5月には人口が多いため感染大国に名を連ねたが、単位人口当たりでの感染者のピークはフランスより低いぐらい。データで見るとワクチン接種率10%でピークアウト、以後急減し現在の30%ほどの接種率に至っている。欧米のデータから、デルタ株に対して、現在のワクチンの効果が薄いこと、広大な国なのでワクチン接種は一様ではないことから、この急減はデルタ株独自の自然収束と思われる。インドはもともと欧米とは異なり様々な感染症の蔓延している国でもあり、感染者数は日本と同様にもともと少なかった。
7)日本。パンデミック開始からデルタ株の感染が始まるまで、感染者数が格段に少なく、ワクチンなど不要の国との認識だった(現在はデルタ株の蔓延によりワクチン接種予約済み)。実際そうだったと今でも思っている。しかし怪我の功名で、マスコミの大騒ぎによりワクチン接種が開始され現在の部分接種率は50%を超えている。そこにデルタ株の蔓延が重なったため、データは見かけ上、ワクチン接種率の上昇と共に新規感染者が増加するという結果に。CO2濃度の増加と地球平均気温上昇の関係とよく似ているのが妙。
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