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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ワクチン効果とデルタ株3(仮題)

大分間が空いてしまってマヌケな感じではあるが、前回の続きで欧米以外の国のワクチン接種の効果とデルタ株の影響を見てみる。G20 の国々なので、アジア、アフリカ、南米、オセアニアと世界をカバーしているものの各地域の国数が少ないが、とりあえずその地域を代表するものとして述べる。
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1)目につくのが新規感染者の多い国で、アルゼンチンとブラジル。それぞれワクチン接種率が20%、30%ほどから感染者の減少が始まっているが、欧米ほど顕著な減少、すなわちワクチン効果は大きくない。欧米とは人種が異なりかつ過去の感染症の歴史も異なり、かつウイルスの種も異なるからだろう。期近の増加が見られないのは南米ではデルタ株の感染者が少ないため。

2)次に目立つのがトルコ。ワクチン接種率が15%に達するまで爆発的感染を示したが、15%でピークに達すると感染者は激減した。イギリスやアメリカと同様に、このレベルのワクチン接種率でワクチン効果により感染者が激減することはありえない。一方、ヨーロッパと近いためデルタ株流行の影響は避けられず、ボトムで横ばい(すなわちワクチン効果は認められない)だったにもかかわらず、ワクチン接種が45%を超えてから新規感染者が増えている。

3)インド。先日詳述したので詳細は略。ワクチンはデルタ株には効かないが、自然に収束した。

4)日本。もともと新規感染者数が極めて少なく、欧米人用の感染防止目的としてのワクチン効果は最初から予期されたように全く効果は見られなかったが、ワクチン接種率が40%付近から感染者が増加を始めた。これがデルタ株。

5)オーストラリア。最近感染者が増加しているので話題となっているが、感染者の発生レベルはわずか。6月までの日本と同程度と見てよさそうだ。

6)一言でいえば、感染防止効果において、ワクチンは欧米人には効果が大きいが、もともと感染者が少ないアジアアフリカでの効果は薄く、かつデルタ株に対しては、効果が限定的というのが実態である。

参考までに前回示した欧米でのワクチン接種率に対する新規感染者数の推移を再掲。
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以上はワクチンの感染防止効果について。ここでワクチン接種率と死亡者数の推移を見る。まず欧米諸国。感染者と同様インドと日本を比較のために載せてある。デルタ株感染者の急増の割に、死亡者数の増加は少ない。これが、以前に述べたワクチンの重症化リスク低減並びに死亡率の低下効果である。私が、バカにしていたワクチン接種を受けることにしたのも、これらのワクチン効果は明らかだから。
20210826-3.png

一方他国においては、感染者数の推移と死亡者数の推移が相似形を示しているように見える。良く調べていないが、欧米人と非欧米人では、重症化リスクや死亡率に対する効果は異なるのかもしれない。この疑問に対する見解は今後の宿題とする。
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