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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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竜王戦七番勝負第2局  

昨日の竜王戦題2局、藤井三冠の完勝で終わった。主催は読売新聞だが各紙にも豆記事で結果が掲載されたようだ。内容が完勝だっただけに試合の詳細は読売新聞を読んでいただくとして、終了後の記者会見における豊島竜王のコメントがなんとも泣かせるものだったので記録しておく。

――封じ手のあたりの形勢をどう見ていたか
「攻め込まれて結構きつい、悪くなったかなと。その後、(46手目)△7三桂の局面で何を指すかなんですけど、結構つらいのかなと考えていました。うまく頑張る順があると思ったのですが、どうやってもつらそうな感じがしました」

封じ手は42手目の後手番の藤井の九筋の歩の垂らしに対する手。ゲームおいては中盤戦に入っての初期という段階であった。

>どうやってもつらそうな感じがしました

豊島竜王は藤井三冠より12歳上の31歳、子供のころは将棋の天才少年で、その後もトップ棋士へ向かって順調に勝ち続け、2019年には名人位を獲得、史上9人目の3タイトル保持者になった。昨年は竜王位も獲得、史上4人目の竜王名人という藤井聡太が今タイトルを取り始めるまでは将棋界の最強の地位にあった棋士である。

その豊島竜王がこの段階において、すでにどうしようもない状態に追い込まれている。素人の邪推だが、背筋が冷たくなるような畏怖さえ覚えたのではないだろうか。

――2連敗のスタートとなったが
「本局は結構、一方的になってしまったので、まずは内容を良くできるようにしたいと思います」


>まずは内容を良くできるようにしたいと思います

将棋界のトップに立った人間として謙虚といういい方もできるだろうが、心からやっと絞り出した言葉のように思えてならない。将棋界トップの棋士であるだけに、より彼我の差を感じるのだろう、モーツアルトとサリエリのような状態。

これが投了図、後手番(上)が藤井三冠。藤井の玉は5一から6二に一手動いただけだった。
20211024竜王戦第2局
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