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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ガソリンと灯油価格の値上がり

ガソリン一段高 店頭167.3円 という見出しでこんな記事が今朝の日経新聞に掲載されていた。まあ、そうかなと思う。

ガソリンや灯油の価格が一段と値上がりした。資源エネルギー庁が27日発表した調査(25日時点、全国平均)によると、ガソリンの店頭価格が1リットル167.3円、灯油(配達価格)は同114.7円だった。ガソリンは全都道府県で160円以上となった。原油価格は騰勢を強めており、家計を圧迫して経済活動の足かせになりかねない。

給油していた50代男性は「ガソリン代は毎月の小遣いから出しており、苦しい」と打ち明ける。

おまけにこんな一節が付いていた。個人消費用のガソリンであれば多くてもせいぜい毎月、50リットルぐらいだろう。10円上がっても500円の追加出費。いい年をして1000円にも満たない額で「苦しい」というような男には、嫌悪感を感じても同情する気にはなり難い。事実だとしてもそんな奴は稀有な存在だろうし、たぶん記者の捏造記事だろう。

ちなみにここ5年間のレギュラーガソリン価格の推移。価格は気になるほど大きく変化してはいない。毎回の消費量が知れているせいだろう。
20211018レギュラーガソリン価格推移

灯油に関しては朝日新聞がこんな記事、ガソリン、止まらぬ高騰 離島は185円も/灯油も7年ぶり高値

 札幌市の市民団体や労働組合でつくる協議会は15日、低所得者向けに灯油代の助成などを求める要望書を市に出した。真冬でもストーブを数時間しかつけられず、室内でコートなどを着て過ごす人も少なくないという。協議会の村井勇太事務局長は「灯油の高騰は所得が低く弱い立場の市民にとって命にかかわる」と訴える。

>「命にかかわる」?

こちらは局長名付きの記事なので実際にそういう発言があったのだろう。言葉にする方の見識を疑ってしまうが、事実なら記者は嬉々として採用したに違いない。今年は冬季の灯油代が、昨年に比べて平均で1万5千円ほど増えるとみられているらしい。月平均で3000円から4000円ぐらいになるようだ。低所得者向けに灯油代の助成金、必要な人には給付すればよいが、文脈は凍死者が想定されていて1万5千円で命が救えるなら給付は不可避なはず、という論理構造。XX新聞は弱者の味方という虚構がミエミエで、こんな記事を恥ずかしげもなく文字にする新聞て(以下略)。

ガソリン価格は頻繁に使うので親しいが、灯油には疎いので価格推移を見てみる。2019年がこの5年で一番高く18リットルで1700円ぐらい。リッター当りだとガソリンより高い、知らなかった。
20211018灯油価格推移

ガソリン灯油の値上がりの原因である原油価格のほぼ同期間の推移がこちら。当たり前だが、ガソリン価格も灯油価格もWTIの価格と相似形。誰かがどさくさに紛れて便乗値上げしているわけではない。25日にバーレル85ドルを付けたWTIの値上がりも一服で、現在は82ドル割れ。

世界の大手石油開発会社の多くが石油の探鉱開発投資から手を引き、アメリカのシェール開発のための活動リグ数も大幅に回復したとはいえコロナ前に較べれば4割減というのが現状。OPEC以外からの供給不足が目に見えているだけに原油価格はまだまだ上昇するというか、しないわけはない。北海道では凍死者続出?

20211028WTI推移
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