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2021.11/18 [Thu]
円の実質実効為替レート
円の総合的な実力を示す実質実効為替レートが約50年ぶりの低水準に近づいている。
今日の日経新聞朝刊に味わい深い記事が掲載されていた。下図はそのデータ。

ミクロに見れば円の為替レートが実質実効為替レートに連動するわけではないが、図を見れば明らかなように2000年まではそれなりの強い相関が見られる。しかし2000年から円の為替レートは実質実効為替レートから乖離しはじめ、現在はかつてない大きな乖離幅を示している。50-35年前のドル円の為替は200円台だった。
為替レートの変動要因は様々であり、単純にこのデータからだけで今後の円安を想定することは乱暴すぎる。しかし、現在の日本の経済情勢を世界的に俯瞰すれば、今後拡大していくであろう金利格差や政府の財政赤字と日銀の財政ファイナンスによる日銀の危機一髪の状況にあるバランスシート、先進国でダントツのビリの経済成長率や長期間上昇の見られない賃金、すなわち経済成長に伴う税収増を期待できないこと、など円に価値を見つけられる要因は少ない。ジャパン アズ ナンバーワンなどというのは大昔の話。よって円の需要、言い換えれば外人が円を欲しいという要素がない。
となると、やはり円安の方向はこれからも加速していくのだろう。今はガソリン価格の高騰がどうのこうのとニュースになっているが、近い将来、あの頃はのどかだったなあ、となる、と思っている。その時の社会がどうなっているかはこれまでも触れてきたのでパス。
今日の日経新聞朝刊に味わい深い記事が掲載されていた。下図はそのデータ。

ミクロに見れば円の為替レートが実質実効為替レートに連動するわけではないが、図を見れば明らかなように2000年まではそれなりの強い相関が見られる。しかし2000年から円の為替レートは実質実効為替レートから乖離しはじめ、現在はかつてない大きな乖離幅を示している。50-35年前のドル円の為替は200円台だった。
為替レートの変動要因は様々であり、単純にこのデータからだけで今後の円安を想定することは乱暴すぎる。しかし、現在の日本の経済情勢を世界的に俯瞰すれば、今後拡大していくであろう金利格差や政府の財政赤字と日銀の財政ファイナンスによる日銀の危機一髪の状況にあるバランスシート、先進国でダントツのビリの経済成長率や長期間上昇の見られない賃金、すなわち経済成長に伴う税収増を期待できないこと、など円に価値を見つけられる要因は少ない。ジャパン アズ ナンバーワンなどというのは大昔の話。よって円の需要、言い換えれば外人が円を欲しいという要素がない。
となると、やはり円安の方向はこれからも加速していくのだろう。今はガソリン価格の高騰がどうのこうのとニュースになっているが、近い将来、あの頃はのどかだったなあ、となる、と思っている。その時の社会がどうなっているかはこれまでも触れてきたのでパス。
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