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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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石油備蓄放出と油価の反応

今朝の日経新聞一面。NHKのニュースでも一日、日本も国家備蓄の放出がトップニュースだった。まあ、効果のほどは別にしてエポック的なニュースである。
20211124.png

米国が原油備蓄の放出を検討しているというニュースは数日前から新聞紙上に流されていたが、昨夜、パソコンを眺めているとロイターのこんな記事が目についた。見ての通りだが、ポイントはロイターの記事の配信時間。簡単な記事なので政府の発表後まもなく流されたと思われる。それが日本時間の23日の21:21。
20211123米備蓄放出

ということで、23時過ぎではあったがWTI原油先物の値動きを拝見した。図は5分ごとの値動き。21:20からの5分間で75.50USD/bblから76.50に急騰、その後利食い売りに押されたが、図を見た時はまさにみるみる値を上げ78.65を付けていた。

形式的には、原油の需要増を背景に値上がりしていたところへ原油備蓄の放出と供給増になるので、本来なら油価は急落するものと素人目には映る。しかし、現実は備蓄放出決定と同時に急騰、その歴史的事件のリアルタイムの目撃者となった。

「噂で買って発表で売る」という相場格言があるが、その完全な逆バージョン。背景としては備蓄を放出しても量に限り、しかもマクロに見れば微量の原油を放出したところで効果は知れているというのが、私を含め専門家の見方だろう。さらに、これを口実にOPECが対抗措置として減産枠の縮小停止、というリスクも否定できない。国民向けのポーズとして価値があるのかもしれないがあまりに近視眼的という批判も出てくるだろう。

さて、実際のバイヤーやヘッジファンドの人たちはどう出るのか、年末にかけていやでも結果が出る。
20211123WTI5分足
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