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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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縄文遺跡と地球温暖化(2)

昨日は縄文時代に派手な温暖化があったと推定されていることを示した。世界における五大文明の開化期とも重なり、温暖化により人類の文明が開化したともいえる。

今日は現代の地球温暖化とゼロCO2という世界的かつ狂信的(?)ともいえる世界の潮流について記す。このブログでは、これまでゼロCO2というトピックに全く触れてこなかった。CO2の現実的な削減量が地球温暖化にどれほどの効果があるのか疑わしかったのと、様々な要素があり説得力ある資料をまとめるには大変な労力を要するため何か記すまでに至らなかったためである。

今回は、そのさわりについて記す。下図は割と有名な資料で過去1000年の地球の平均気温の推移の推定図。この研究成果を否定するものではないが、確実な測定値ではなく推定値であるため不確実性は大きく、著者はきちんとその不確実性をグレーで示していることに注意。

メインシナリオは黒の実線で示されており、そこからは20世紀になって急激な平均気温の上昇を示す形になっている。これが地球の温暖化の証拠であり、原因は同時期に生じた近代化によるCO2の増加、というのがCO2ゼロエミッションの背景。
20211203千年気温推移
20211203千年気温推移x

実測値は近世にならねば得られないが、それがこちら。気象庁のHPの資料で1890年からの世界の年平均気温偏差の推移が示されている。地球温暖化の進行はよくわかるし否定する人はいないだろうが、一様に気温が上昇しているわけではない。1940年代から70年代にかけては気温はむしろ低下し、顕著な上昇は70年代半ば以降のことであることがわかる。
20211203現代の気温推移
20211203現代x

そこで登場するのがCO2濃度の観測データ。温暖化の議論になると必ず登場する人気データである。単位は別にして期せずして1970年から観測データがある。ほぼ直線的に増加しているようだが、正確にはわずかながら濃度の上昇は加速している。
20211201CO2a.png
20211201CO2ax.png

ではCO2の排出量はどうなのか?BPの統計に世界のCO2排出量推移の統計があり、それをグラフに示した(著者作)。残念ながら1981年からのデータしかないが、ちゃんとコロナの影響のあった2000年の排出量が減少しているのがオシャレ。
20211203CO2a.png
20211203CO2ax.png

排出量が増えればCO2濃度は当然上昇する。では両者の関係は如何?というのが下図(著者作)。データは比較のため1981年を100として両者を指数化している。図に明らかなようにCO2の排出量が1981年比1.8倍に増えているが、CO2濃度は1.2倍にしかなっていない。現実的にどれだけ削減できるのか?半減できたとしてCO2濃度の低下効果はわずかでありどれほどの地球温暖化防止に寄与できるのか?そもそも自然現象である間氷期の気温上昇に歯向かうこと自体思い上がりではないのか?温暖化のメリットも存在するのは明らかで巨額のCO2削減コストを前向きな投資に活用する方策があるのでは?などと疑問満載のCO2ゼロエミッション。
20211203CO2b.png
20211203CO2bx.png
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