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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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新型コロナの未来(4)

ここまでインフルエンザと新型コロナの感染状況が極めて似ている話を書いてきた。いわば新型コロナを語るときの基礎知識。やっとオミクロン株の話にはいる。オミクロン株は南アフリカで変異株が発生、これが同国で蔓延、経緯は不明だが世界に拡散して現在のパンデミックとなった。ということでまず南アフリカの新型コロナの感染状況の推移を俯瞰する。

アフリカ大陸には多数の国があるが、新型コロナのパンデミックにおいてアフリカの他の国々の感染者が異常に少ない中、南アフリカだけで感染が異様に突出していた。そんな南アフリカの2年前の感染開始から直近までの感染者と死亡者の推移がこちら。
20220109南アフリカ感染者と死者数a

わかりやすい4つの感染ピークが観測され、時間軸は異なるもののまるで日本の季節性インフルエンザの流行の繰り返しをほうふつとさせる感染パターンである。第4波がオミクロン株の感染爆発で、現在は収束過程にある。単純なだけにオミクロン株の実態を把握するのに都合がよい。確かにオミクロン株の感染力、すなわち感染者増の立ち上がりは大きいが、一方、去年から報告されていたように重症化する患者は少ないようで、死亡者の数(点線)は感染者に較べて異常に少ない。これが、オミクロン株の大きな特徴である。

もう一つのオミクロン株の大流行した(している)国がイギリス。結核の流行を歴史的に経験していない欧米先進国の典型として、初期のコロナウイルスに対する自然免疫力に欠けたイギリスも、今となっては規模が小さいが、当時は爆発的に感染が蔓延し死亡率も高かった。第一波において見かけ上死者数(点線)が感染者を大幅に上回っている。その後便宜的に付けた第二波、第三波と流行を繰り返し、第三波、たぶんデルタ株、の流行の最中にオミクロン株が流入、オミクロン株により前の変異種は淘汰され爆発的な感染を引き起こしたが、現在は収束の兆しが表れているという状況である。
20220112イギリス感染者と死者数a

興味深いデータが第三波における死者数、第一波、二波に較べて著しく低い。これは2020年末から世界に先駆けてワクチン接種を開始した効果と思われる。変異株の前の原種もしくはアルファ株から作られたワクチンでは感染抑止効果は疑わしいと以前に書いたが、新たな変異株の感染防止には想定したとおり役に立たなかったものの、重症化抑止、しいては死亡者の減少に対する効果が証明されたのであろう。

オミクロン株の爆発的蔓延にもかかわらず、この間の死者は少ないまま。イギリスにおいてはワクチンの効果が続いているのか、オミクロン株の特性なのかはわからない。

比較のため、日本の感染状況も同様に眺めてみる。縦軸の目盛りはイギリスの10分の1、日本のピーク時の感染者数(単位人口当たり)はイギリスにおける収束のレベルであることに注意、今更繰り返すまでもないが。なお南アフリカとはほぼ同じである。
20220113日本感染者と死者数a

さて、各国の感染者/死亡者数の推移の図で、赤の縦線で区切ったのは各変異株の死亡率を概算するためである。ある新規感染者が死亡するか否かは時間が経過しないとわからないため、同日の新規感染者と死亡者の比を見ても意味がない。よって流行開始から収束までの期間を区切ることによって、その期間の感染者累計と死亡者累計の比をもって死亡率を概観できるとした。正確ではないが有効数字二けた近くはあるだろう。

その結果がこちら。日本の第一二三波は図では第一波に相当する。

イギリスの第一波が目立つが、背景は上述の通り。そのウイルスの被曝が天然ワクチンとなり、第二波では死亡率が大幅に低下、第三波ではワクチン接種効果で0.3%まで低下した。オミクロン株の死亡率はまだはっきりしたことは言えないが、次に述べる南アフリカの実態からさらに低下するものと思われる。

さて眼目の南アフリカ。感染は完全に収束期に入っているとみられる。足元の死者数は急増しているが、これまでの感染者/死亡者の推移に較べれば明らかに死亡者は少ないままで終わるとみられる。

日本であるが、第一波から三波までの累計で死亡率は2%と他国に較べれば低い。多分に医療体制の効果もあるように思える。デルタ株の感染者数はヨーロッパの平均並みまで上昇し、それを見てさすがにワクチン接種を受けたほどだったが、死者は少なく0.4%の死亡率であった。現状、感染者が急増しているが感染しても軽症もしくは無症状が多く重症化した感染者は少ないそうで、やはり死亡率もデルタ株を下回ることだろう。
20221012死亡率

ちなみに、日本におけるCOVID-19による死亡者の年代別内訳である。厚生労働省が集計している一昨日までの累計で、70代以上の高齢者が大半を占める。すなわち、免疫力が劣った人が重症化し、死亡するということなのだろう。かつ死者の過半数は第一波と第二波によるもの。

新型コロナウイルスでインフルエンザは絶滅した。毎年数百万から一千万人が罹患し、死者も1000人から1万人と推定されていた。オミクロン株、オミクロン先進国の経緯からみても、感染者は少々増加してもインフルエンザには遠く及ばず、かつ死亡率も低いとあれば、深刻な事態にはなりそうもない。
20220113日本の死亡者年代別
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