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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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氷山に驀進中のタイタニック

今朝の日経新聞の5面にこんな記事が、しらっと載っていた。「国の債務超過が最大の655兆円」というお題で、何をいまさら感があるからかもしれないが、日経新聞としては国民に敢えて知らせるほど重要な記事ではないということなのだろう。
今日の豆記事 20220126債務超過

かと言って見過ごすようなものでもないので原文資料を財務省のHPからダウンロードして拝見。政府の財政赤字や日銀の膨張したバランスシートは今や周知の日本の実態であるが、今日の記事はもう一つの角度である国のバランスシートにかかわるもの。財務省では32ページにわたる詳細にして優れモノの資料を用意、公開している。新聞記事はこの資料に記載されている三行の要約の中の一部を引用したものに過ぎない。
財務省資料の表紙 20220126-0.png

記事のメインのバランスシートのわかりやすい図解がこちら。数字と違って一目で全容がイメージできる。一言でいえば、全負債の約半分が債務超過額。かつ有形固定資産は14%相当しかない。さいわい国は打ち出の小槌を持っているので資金繰りに苦労をすることはなく、国の倒産の心配はないが、一般企業であれば会社更生法が適用され、債務放棄、すなわち国でいえば国債の放棄、紙屑化で国の存続を図るような状態。
20220126-1.png

財務省はさすが有能な人間も多く、資料は完ぺき、下図はストックとフローの20年弱の推移。債務超過はいつから始まったか知らないがずっと前からその状態で、この20年間は膨張の一途にある。対して、フローも万年赤字で、財政再建に向けた涙ぐましい努力の跡も見受けられるが、所詮雀の涙、長年特例国債、すなわち赤字国債などで補填してきた。
20220126-3.png

その積み上がりが巨額の財政赤字であり、かつ近年の黒田日銀の財政ファイナンスによる日銀のバランスシートの膨張である。
20220126-2.png

じゃあ、目先どうなるの?という疑問に対しても、こうなっていますという回答が用意されていた。令和4年度で100兆円、それ以降も毎年70兆円の国債を償還せねばならない。政府のフローは赤字だから、新たに新規の赤字国債を発行して借り換えねばならない。

しかし、ゼロに近い金利で国債を発行できれば目先の問題は回避できた。しかし今やインフレのに匂いが世界に充満し、世界中がいつ政策金利を上げるかという状況である。借り換え国債の表面利率は上げざるを得ないであろう。また既発債の暴落も不可避。いずれも日銀が買い支える財政ファイナンスでしのぐしかない。まさに日本は氷山に驀進中のタイタニック。

こういうニュースは、だから豆記事なのかな。
20220126-4.png
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