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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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王将戦七番勝負第3局ダイジェスト

土日に開催された毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催の王将戦七番勝負第3局、藤井四冠の強さを見せつけられる稀に見る凄い将棋だった。毎日新聞ご購読の方はぜひご覧のほど、たぶん他のどの記事よりも観戦記の方がおもしろいと思われる。

下図は二日目の渡辺王将の封じ手、5六歩(62手目)が明かされた局面。ここまで完ぺきな互角の戦いであった。この手に対して藤井は1時間23分の長考。素人が長考するのは多くの場合は、困ってどうしようと悩んで見かけ上長考しているに過ぎない。藤井の将棋をもれなく見ていると、こういう戦い直前の緊迫した場面で長考する。次の一手は簡単でも、たぶん最後の詰みの局面まで考えているのではないかと思うぐらい。だからその後の局面はすべてデジャブのようなものだから、持ち時間が少なくても多くの場合は読みの確認だけで済むので時間はいらない。渡辺王将もそのぐらいのことは知っているだろうから、内心穏やかではなかったと邪推する。
20220130王将戦第3局1

素人代表の私が考えたのは8五桂と7七の桂馬を跳ねる手(71手目)。しかし藤井の差した手は2二歩だった。その後もじりじりとしたまるで剣の達人が睨み合っているかのような地味な手が続く。そして、渡辺が5三の銀を6四に上がって間合いを詰めた瞬間、藤井は8五桂と跳ねた。藤井君の攻め手は私の同じ読み、と言ったら殴られるか。

この手に対し、毎日新聞の実況中継のページのコメントで、解説の深浦九段が「ありえるかも」と話していた。すなわちプロの感覚では普通は差さない手、ということを意味している。一手ごとにAIでの評価を解説してくれる「藤井聡太を忖度なしで応援するブログ」ではAIが疑問手と示していた。その後のしばらくの折衝でもわずかながら渡辺有利の数字が続いた。
20220130王将戦第3局2

しかしながら私から見れば見事な差し回しで、以降、渡辺の疑問種が三手ほどあったようだが最後の詰めまでほぼ一気に押し切った。凄い将棋。

こちらは終局近い120手目の局面で渡辺が藤井の飛車をタダで抜いた場面。ここからは23手詰めの詰将棋になっているので腕に自信のある方は挑戦のほど。持ち駒は飛車と歩が4枚。詰将棋だから持ち駒はすべて使う。

上記の実況中継の最後のコメントに、「藤井はいつからこの詰みを読み切っていたのだろうか。読みの射程が長く、かつ正確だった」とあった。渡辺をはじめすべてのプロは背筋に凍るような冷たさを覚えたのではないだろうか。
20220130王将戦第3局3
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