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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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うんこドリル

先日の日経新聞の「大機小機 」というコラムで、「『車座対話』で資産形成の加速を」という地味なタイトルの記事があった。目に留まったのが書き出しの記述の中の「国民の資産形成と金融リテラシー」という言葉。

世界のあまたの国々の中で、たぶんではあるが、低利にもかかわらず銀行や郵貯の定期預金に資産を預けっぱなしにしているのは日本人ぐらいだろう。日本人は一般に金(かね)話にはネガティブであり、百年以上昔の「武士は食わねど高楊枝」の文化が美徳として生きている気配さえある。日本人の不幸の源泉が、実は大多数の国民における金融リテラシーの欠如にあるのは銀行にとって好都合なのである。そのような日本の現状に対し、「国民の資産形成と金融リテラシー」とうい言葉は、実に的確にしてすべてを言い表しているように思え、感銘を覚えた。記事はこう始まる。

金融庁の広報誌「アクセスFSA」12月号で興味深い記事をみつけた。鈴木俊一金融担当大臣と現役大学生、20代の社会人などを含む7人との車座対話「国民の資産形成と金融リテラシー」である。


以下の記述も的確な記述で、「金融商品の購入に誘導しない投資教育」が二番目の感銘した言葉。まさにそれこそが日本人が救われる実践的手段であろう。

証券投資に豊かな知見を有する個人投資家はごく一部に限られ、実態は個人投資家の多くは業界が提供する金融サービスを頼りにしている。ここで肝心なことは車座対話にもあるように「金融商品の購入に誘導しない投資教育」を実現することである。

記事はこう結ばれる。ペンネーは「陰陽」、どなたか知らないがかなり見識の高い方かとお見受けした。

少子高齢化の進行を受け、若い世代を中心に年金制度は徐々にスケールダウンを迫られるという見方が多い。自助努力によって老後に備えることが国民共通の課題だという認識が浸透しつつある。金融担当大臣と若い世代との車座の議論が更なる政策立案に発展し、国民の資産形成のスピードを加速させることを期待したい。

これを受けて金融庁のHPを初めて訪問。ここはなかなかいいレポートを書いておられる。その文書の中にNISAの実態に関する記事があった。国民の資産形成のために、政府は租税特別措置法第37条の14第5項第4号に「非課税累積投資契約」を定めたが、これが2014年からの新NISA。

さてNISAの実態。2014年からの口座数の推移と買い付け額の総計。昨年の3月末現在だが、それぞれ約1600万口座で23兆円。イメージしていたより多い。とはいっても20歳以上のNISA開設可能者から70歳以上の高齢者を引くとたぶん7-8千万人ぐらいいるだろうからNISA開設比率は2割前後、金額的には、枠が小さいので仕方がないが、国民の金融資産の2%程度に過ぎない。国民の8割は利用していない。

かくいう私も証券会社に誘われてかつて一度新規上場株の購入で使ったが(そこそこのプラスだった)、それ以降すっかり忘れていた。昨年秋に新任のお姉さんに指摘され、そういえば使わないと損だねということで昨年の枠を使ったが、確かに証券会社と縁がなければ、知らずに終わってしまうのは当然。
20220206金融庁レポート2021ー1

さて、NISAの実績が2019年のレポートに掲載されていた。2014年にNISAを始めた人のサンプル調査、8割の人がプラスになっている。アベノミクスにより当時から株価が上がっているので当然と言えば当然、50%以上プラスという人も16%いる。だからNISAをお薦め、というわけではない。大半の人は証券会社に勧められて購入し、時期が良かったためにプラスの人の割合が高かったというのが実態に近いと思われる。
20220206金融庁レポート(2019版)

もう一つ興味深い実態がNISA口座を開設した人たちの世代。20代、30台がほぼ半分、60歳以上は1割ちょっとだった。若い人たちはお金をもたないので投資額も大きくないだろうし、最大でも100万円なので損失を受けても定職についていれば痛痒も少ない。金融リテラシー獲得の助走としては多少の損失は好ましいぐらい。

話が矛盾するように見えるかもしれないが、先に「NISAをお薦めするわけではない」、と書いたのは、NISA口座で運用さえすればいいということではないという意味。NISA口座は利益が無税というだけで、運用益がマイナスであれば損失を被る。何をいつ買えばいいかの判断力を獲得し、かつ実行に移せる行動力、そして冷静に客観情勢を認識できることが必要なのである。

そのためには金融や経済だけでなく広範な知識と多少の経験が不可欠であり、若いうちから金融や経済に興味をもつ人が増えていることは日本全体にとっても喜ばしい。しかし、先の1600万口座のうち、50%ととしても800万人、やはり大半の20代、30代は前向きのスタンスをとっていないのである。
20220206金融庁レポート2021ー2

金融庁の広報誌「アクセスFSA]]2021年12月号にはこんな記事があった。今回のブログタイトルの「うんこドリル」
「アクセスFSA]]の表紙 20220206アクセスFSA1

ふざけているのではなく、総合政策課の課長補佐の方が全2ページにわたって執筆されている。国民の金融リテラシー向上の一環として、幼少期から金融教育を狙った本を作成しているという。子供にお金の話なんて、という親の子供や孫には気の毒だが、幼少期から論理的思考の香りに触れておくことは、子供たちにとって大きな生きていく上での力になるだろう。
20220206アクセスFSA2

ネット上で見つけた「もんだい」例。
20220206unko1.png 20220206unko2.png
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