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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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文章のシェイプアップ

作家の井上荒野氏(全く誰だか知らないし性別さえ定かではない)が、日替わりの執筆者による「明日への話題」というコラムで短文の書き方に関する雑文を昨日書いておられた。そこで今日の話題。
20220309あすへの話題

このエッセイは文字数が「19字×35行」と規定されている。分量として短い上に、新聞のコラムの特性上、36行でも34行でもいけないという厳密さなので、慣れるのがちょっと大変だったのだが、結果、文章というのは自分で思っているよりもずっとシェイプアップできるものだ、ということがわかるようになった。

俳句雑誌二誌の編集に携わっているので、短文の執筆や短文原稿の編集作業を長年行ってきた。ほとんどの句誌には句会報告のページがあり句会での自薦句を掲載している。「河」ではそれに100字(5行X20字)以内の句会に関する短文を添えている。内容に注文を付けることはしていないが、以前は6行7行にわたる文章も多く、見た目が美しくなく、かつ文章も一般に冗長でだらしない結社のような感じがするため、数年前から厳密に5行とすることにした。

そのため長い原稿に対しては内容や表現を生かしつつ、添削をせねばならない。いまだに5行を超える原稿が結構送られてくるので、この作業は結構な手間ではある。一方、ほとんどの文章は内容を変えることなく5行に収めることができるので、読後感はたぶん同じ。面白いと言えば面白い作業で、ゆえに氏の、「文章というのは自分で思っているよりもずっとシェイプアップできる」という文筆家の言葉にとてもガッテンした次第。

編集後記も文章量が限定された短文。毎回すらすら書いてはいるが、とりあえず書きなぐり、そのあと、くどい部分を取り除いたり言葉を言い換えたりしてシェイプアップする。暇な月には一文字まで調整してぴったり行を埋めたりもする。パズルのようでけっこうこれも面白い。一度編集に携わる4人全員が一文字の空間もなく編集後記欄を埋めたこともあった。

そのせいか、新聞記事の記載にも敏感になって、「なんだよ、この記事は」と文句を言うことが多くなった。今日の夕刊の署名いりの記事の例。
全米自動車協会(AAA)によると、1ガロン(約4リットル)あたりの全米平均ガソリン価格は8日に4.173ドル(約480円)で、2008年7月につけた最高値を上回った。

ガロンとドルに対し日本の単位であるリットルと円での値を記述しているが、日本人読者に対して書くのなら日本のガソリン価格に対して比較すべきだろう。また円レートは現在日々1円未満(=1%未満)で変動するが、ガロンとリットルは全く変動しないので、そこに約6%の誤差を含む必要は全くなく、こういう無神経さも嫌い。添削後はこうなる。文章は短く正確で(1ガロンは3.785リットル)、かつ計算する必要がなくわかりやすいはず。
全米自動車協会(AAA)によると、全米平均ガソリン価格は8日に4.173ドル/ガロン(約127円/リットル)で、2008年7月につけた最高値を上回った。

妻に話すと、またかというような顔もせず、「そうね」と軽く受け流された。
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