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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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円安騒ぎ

しばらく浮世離れしたことを書いていたが、ボーっと生きていたわけではない。最大の関心は、ウクライナではなく世界の経済金融情勢、具体的には激動の原油価格や米国金利、そして円の行方であった。それが昨日今日の記事。
20220316有事の円

ここ半年ほどのドル円為替レートは昨年9月下旬の109円台から現在は118円台。

今年の1月3日にこんな記事を書いた。今年の見通しを述べた中で、円レートについては、
・円レート:日本の財政赤字が世界最悪である状況を毎年加速している中、以上どこからみても円は多くの通貨に対して下落する。これは予測ではなく2021年の実績でもあり、それが加速するだけ。円が下落しても、物価が上昇しても、日銀は金利を上げられない。円の下落と輸入物価上昇に伴う消費者物価増または企業利益減のネガティブスパイラル。

返す刀でさらにこう記した。お正月のはじめなので穏やかな表現にとどめているが、その心は、「日本の大企業のトップってこんあバカばっかだったのか、唖然」というもの。大企業とあれば業績に直結しかつ対応可能である円ドルレートに対して、年金生活者よりもっと真剣に考えているかと思っていただけに驚きだった。わずか3か月で20人中19人の予想していた円の下限(価格としては上限)の117円を割ってしまっている。

これに対し日経新聞の元日の特集で、日本の主要企業の経営者20人の今年の円ドルレートの予測結果が名前入りで掲載されていた。三井住友FGの太田氏だけが120円/ドルを予想し、他の19人は全員110-117円という見通し。一応超一流の企業の方々ではあるが、こんなトップを抱える会社、大丈夫かな、と他人事ながら心配した元日だった。

20220316円ドル

別に後出しじゃんけんで書いているわけではない。彼らの予想のさらに2か月ほど前の10月20日の記事で、こんな図と共に2022年の円安の想定をはっきりと示している。この時点では円はドルに対して113円台だった。口先だけなら評論家や運用アドバイザーでもできるが、この時、銀行預金よりはるかに高利回りの終身保険を売りドルを買った。窓口の保険のおばさんは「もったいない」と呟いていたが、ボーっとしてゆでガエルになるよりは賢い選択に思えたから。

DreamではないがForecast comes trueになりつつある。
20211020米長期金利と円4a

何をいまさら感がたっぷりだが、冒頭の記事から抜粋。
・市場関係者の間では円相場の一段の下落を予想する声が増えている。
・XXチーフ為替・外債ストラテジストは「原油価格が1バレル110~120ドルという高水準で定着するならば経常収支の悪化が続き、1ドル=125円や130円への到達が現実味を帯びる」と指摘する。
・欧米が金融政策の正常化に進むなか「日銀が政策修正を行うにしても(円安を止める力には)限界がある」(XXチーフエコノミスト)。
・円安は輸入製品の値上がりに直結し、資源高と円安は物価に二重に響く。
・国際的な資源高に対応するため財政支出を増やせば、円への不安は高まる。金融・財政政策のかじ取りは難しさを増している。

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