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風の行方とハードボイルドワンダーランド

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円安騒ぎ(2)

一昨日に「円安騒ぎ」なる記事を書いたところ、本日、本物の経済評論家のお二人が期せずして円安に関してご自分のブログに記事を書いておられた。主旨は一昨日記した内容と全く同じなのでコピペしておく。お二人とも、金融経済界において知らない人はいないと言っていい専門家。なお、お二人とも今になってこんな記事を書いたわけではなく、以前から同様の主旨を繰り返し書いて世を啓蒙しておられる(本ブログと同じ?呵呵)。

豊島逸夫氏;スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。

今やFRB、ECB、BOE、カナダ中銀など、世界主要国の中央銀行が利上げに動く中で、本日金融政策決定会合が開催される日銀だけは周回遅れどころか、利上げなどとてもできる環境にはない。金利差で円は売られ、ドルが買われる傾向は、ドル建て原油輸入額が国際収支赤字要因となることもあり、今後も続きそうだ。
不気味なのはこの日銀も傍観するしかない円安傾向に目を付けたNY市場の国際通貨投機筋が、円売り・ドル買いの仕掛けに集中する可能性が出てきたことだ。もし米国の大型投機マネー集団が一斉に円売りを仕掛けたら、数日で2~3円は円安方向に動かせてしまう。

まぁ個人ではどうにもならない話なので、かねてからセミナーでも話してきたように、私は財産の半分をドル建て資産(含む金)で運用している。自らプロでリスクを痛感しているから、FXなどという投機は一切やらない。プロの個人資産運用は地味なものだ。
外貨アレルギーの強い日本人には、ドルやユーロと言っても為替リスクが怖いと言うが、私は円だけを持つリスクの方が怖い。円安で円の購買力が50年ぶりの低さに低下していることの方が怖い。それでも日本人の多くは「円なら安心。外貨は不安」と言う。資産を円だけで持つリスクも考えるべきだろう。


もうお一人は、前参議院議員(日本維新の会)の藤巻 健史氏。現在の肩書は経済評論家。こちらもわかりやすい記述。

FRB自身は今年0.25%ずつ7回の利上げを予想している。だとすると年末の政策金利はベストゲスで1.75%~2%。米国の中立金利は2.5%だそうだから、来年も数回の利上げが続くことになる。中立金利とは景気を良くも悪くもしない金利だから、中立金利では景気を下押しすることには定義からしてならない。したがって逆イールドは考えにくくロジカルに考えれば長期金利はその時点で3~4%に達するだろう。

一方、日銀は利上げ不可能(ごく微々たるものは出来るが)。だから日米金利差はますます広がる。ここまで両国の金利動向が読めるのなら結論は簡単。強烈な円安ドル高。通常は、両国の金利とも、そうはクリアーに読めないものだ。米国の金利は下がるかもしれないし、日本の金利はあがるかもしれないと疑念を持つ人が少なからず出る。しかし今回は米国は、史上最高レベルのインフレ圧力なのに史上最低レベルの金利だから金利は上がらざるを得ない。日本は金利が上昇すれば日銀が破綻してしまうから中央銀行は金利を抑えざるを得ない。日米金利差拡大を疑問に思う人はまずいないはずだ。こんなに簡単に読める相場に乗らない人の気が知れない。

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