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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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終わりの始まり!

およそ2年前の2020年2月に「終わりの始まり???」という記事を書いた→こちら

この時点では?マークが3つ。主旨は、日本において、円安=輸入物価高=インフレ率目標達成=社会全体のインフレ化=金利の上昇=財政リスクの顕在化=円安というインフレスパイラル、すなわち「終わりの始まり」が始まろうとしているのでは?というものだった。

この記事だけではわかりにくいので、10月に2本解説記事を書いた。いい加減な経済専門家や新聞記事よりもよほど正確でわかりやすい(はず)。主旨は、

結果としては円の暴落は不可避、輸入物価の上昇でインフレ、金利の上昇、債務の発散の加速、円の暴落のスパイラルに陥らざるをえない。放置すればジンバブエ状態に。問題はいつこのような状況に陥るかだけ。個人としてこの現状を変えることはできないので、自分でこの事態に備えねばならない。

というもの。現在日本では円安で大騒ぎになっているが、記事を書いたのは2年前。政府をはじめ官僚や経済専門家、経営者、XXスト、新聞テレビの担当者方々には、お前ら専門家じゃないの?と一言いいたくなる。これもロシアのせい、という言い訳が聞こえてきそうだが、単に状況が加速しただけで本質は変わらず時期が早まっただけ。

「日本の不都合な未来」→こちら
「日本の不都合な未来(2)」→こちら

そして1年前の2021年9月に「終わりの始まり?」という続編を書いた。この時は?マークが一つに減っている、というか減らした。この時の記事はこう終わっている。

唯一の解決策がハイパーインフレの容認。以前書いたと思うが、黒田さんの異次元金融緩和の目的であった2%の物価上昇率というのは表向きで、インフレ率のオーバーシュートを黙認することで、負債の価値を減免することにあったと思っている。が、それも泡沫の夢。

悲観シナリオを綴るとこんな感じになるのだが、それを否定できる明るい要素は見当たらないような気がする。外れてくれると嬉しんだけど。


最初の一節は単なるゲスというか個人的感想なのだが、主旨は日銀に過度の円安もインフレも制御する術をすでに失っているという現実である。本来であれば、金利を上げてインフレや円安を防止するのが中央銀行の使命なのだが、黒田日銀になってからは金利を上げれば巨額の国債の暴落となるため金利を上げることができない。いずれ円安は避けられないにしろ、インフレによる円安の方がまだ影響はマイルド。年金生活者にとっては大変だけど。

現在はかつてない世界的なインフレが顕在化している。また、世界に冠たる財政赤字、先進国で最低の年平均経済成長率、経常収支の恒常的赤字予測、世界的に見て低い賃金、少子化、結果としての50年ぶりの低レベルに落ち込んだ実質実効為替レート、多数の愚かな国会議員とそれを選出した国民など、どこを見ても救い難い要素の品ぞろえに、世界が気付き始めたようだ。すなわち、世界的な円売り。

2年前の見立てと違うのが因果関係。現在はより明確に日米金利差が円安のトリガーになっている。

日米金利差の拡大+エネルギーや商品の高騰→円安→輸入物価高→スタグフレーション+財政赤字等上述の諸要素の顕在化→円安というインフレスパイラル

過去記事の引用はこれで終わりにするが昨年10月の記事→こちら

結びの言葉はこちら。私の言葉ではなく、小幡 績という慶應義塾大学大学院准教授の文章である。

だから「日本財政は破綻するかどうか」ではなく「破綻するのがいつなのか」ということが問題なのだ。

そのいつかという破綻のプロセスに入った、というのが今回の主旨、タイトルから?マークが消え!マークとなった。政府も野党も夏の参院選に向けて国民の目先の歓心を買うためか、財政赤字拡大助長の施策実現に一生懸命というのが現状。自分のことは自分で守りましょう。茹でガエルにならないために。

最近見つけた財政赤字のGDP比のわかりやすい図。中心で燦然と輝いているのが日本。以下、スーダン、ギリシャ、エリトリアというメンバーが三役というのが何ともオシャレ。
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