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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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20年ぶりの円安

碁会から戻ると夕刊一面トップに派手な見出しが(下図左)。在庫記事用の記事が右なのでまとめて成敗する。
20220607円安

今日の記事は見出しを見れば一目瞭然、記事の頭の要約にはこんなことが書かれていた。
(前略) 米国ではインフレ抑制のために金融引き締めが加速するという見方が強まる一方、日本は日銀が大規模緩和を続ける姿勢を鮮明にしている。日米の金利差の拡大が円安要因になっている。

本文のはこう始まる。「望ましくない」という感想と「注視します」という方針表明で、「猫に捕られないようサンマを見ていろ」と言いつけられた丁稚に、サンマが無くなっているのを見た旦那が尋ねると、「猫がサンマを捕っていくのを見てました」と答える落語と同じなので感慨深い。
鈴木俊一財務相は7日の閣議後の記者会見で、円安について「急速な変動は望ましくない」と述べた。「為替市場の動向や日本経済への影響を緊張感を持って注視する」と強調した。

記事の最後は、今更ながらの当たり前の結論に見えるが修正策は実は言葉だけ、最後の一文「当面は円安基調が続きそうだとの見方が多い。」だけが正しい。円安の原因は冒頭要約記事の「日米の金利差の拡大が円安要因になっている」がすべて。

最後の記事と、解説を付けておく。
円安を修正するには日銀の大規模緩和政策の見直し、原子力発電所の再稼働推進、インバウンドの全面解禁などが市場関係者から指摘される。しかしどれも政治面などのハードルが高く、すぐに実現する可能性は低い。当面は円安基調が続きそうだとの見方が多い。

・一番目の見直しは日銀の財政事情から見直したところで本質的なな円安解消に結び付くほどの見直しは出来ず、また見直したらタマの打ち尽くしで円暴落の引き金になりかねない。
・原子力発電所の再稼働推進など10年前からすべきことで、今更やったところで円安防止には効果がない
・インバウンドの全面解禁は効果はある理屈だが、実行してもあまりにわずかな額なので効果はない。

さて在庫記事の方、6月1日に掲載されたもの。見出しが「『金利差相場』で円買戻し」書き出しは、
外国為替市場で円を対ドルで買い戻す動きが目立っている。

なんだこれこれ?、と思ったがよく見ると、「今は円を売る時ではなく、今後も円安が想定されますよ」という啓蒙記事だった。同新聞記事の結論はこちら。
金利差についても、日銀の政策が変わらない限り日本の長期金利は上がらない一方、米国はインフレ率次第ではFRBが引き締めを強める可能性がある。みずほ証券の山本氏は金利差が再び拡大し、23年3月に1ドル=136円まで円安が進むと予想している。

上から目線で本記事を書いているのは、4月にアゴラにも採用された「円安の行方」なる記事にて約2か月前に同じことを書いているから。→こちら

そのブログに掲載された結論の図を再掲しておく。20年ぶりの円安など通過点に過ぎない。
20220419スライド2

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