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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ヨーロッパの暑い夏

タイトルは文学的だが、内容は科学的というか社会的。今週、そして来週もだが、ヨーロッパが異常に暑い夏を迎えている。確かにこんな記事もあった。
20220720日経記事 20220718イギリス

英国は19日、観測史上最高の40.2度をロンドン郊外のヒースロー空港で記録した。フランスも連日40度を超える暑さとなり、スペインでは山火事が拡大する。英国は社会インフラが高温を想定しておらず、ロンドンの地下鉄には冷房がない路線もある。鉄道会社が不要不急の外出を控えるよう呼びかけるなど警戒感が高まっている。

欧州は未曽有の高温が続く。ロイター通信によるとポルトガルは14日に47度を記録。16日、熱波の影響で過去1週間に高齢者を中心に659人が死亡したと発表した。フランスはボルドー近郊が観測史上最高の41.9度に達した。西部ナントは18日に42度と、過去最高だった1949年の40.3度を超えた。


気温の現状はこんな感じ、イギリスでは最高気温記録をもたらした熱波はは去ったが、ヨーロッパの大陸の大部分はいかにも暑そうな色に染まっている。
20220722欧州熱波

気象庁の資料に旬ベース、すなわち10日平均の資料があったので拝借。10日間の平均気温で30度を超えるそりゃ暑いだろと同情を催すのはしかしスペイン内陸部だけ。ちなみに東京の八月の日々の平年の平均気温が31度プラスマイナス1度未満。20度台の地域は欧州南部と西部、ロシア内陸部、北ヨーロッパからロシア北西部では20度未満だから札幌より涼しい。ちなみに札幌の八月の日々の平年の平均気温は22度前後。

20220722欧州熱波2

ただし、ヨーロッパというのはおおまかに言ってそれほど暑くならないエリアである。だから少々暑くても、原住民にとってはとても暑いだろう。そんな目で、同期間の平均気温からの偏差を見る。

スペインは暑くて当然と思っていたが、平年より平均値が6-10度とべらぼうに高く、これでは確かに死者が出てもおかしくない。ただし、4-6度、これも平年比としては十分高い、高いエリアはイギリス南部からフランスにかけてで、その他はさほどでもなく暑いのは確かだが、同情しなければいけないのは一部のようだ。一方ウクライナから北部の東欧ロシアのブルーが目を引くが、平年値より‐4度から0度低いだけ、といっても4度も低ければ大冷害だが、「ウクライナの暑い夏」という叙述は(幸い見たことがないが)気象学的には間違い。

20220722欧州熱波3

と、気温の実態がわかったが、深刻なのが旱魃。人にとって暑さは堪えるが、植物(作物)にとって雨の過多は生存に関わる大問題である。下図は7月前半の15日間の累計降水量、ヨーロッパの大半の地域で半月間で30ミリ未満の雨しか降っていない。
20220722降水量3

30ミリの雨量がどれほどのものかというのが下図で、今年の降水量の平年値からの偏差。気温の平年差が大きいイギリス南部からフランス、スペインにかけて顕著だが、平年の20%以下。ドイツ周辺の中部ヨーロッパの降水量も70-20%。しばらくこのような熱波が繰り返し来襲する見込みなので、ヨーロッパはかなり深刻な状況にあると思われる。

20220722降水量2

ヨーロッパ全体ではないものの、一部の国々では異常な熱波による暑さと旱魃による生活や経済的影響、水不足、そしてロシアからのエネルギー供給不安、加えて消費者物価の上昇と政策金利の利上げなど、まさに暑苦しいトピックが列をなしている。

それに輪をかけているのが、やはり一部の国での新型コロナの感染者の増加。現在単位人口当たりの感染者数ではオーストラリアがダントツの一位。ついで、フランス、イタリア、ドイツと続いている。日本もアメリカやイギリスを抜き、独仏伊に次いでがんばっている。

今年の夏休み、ヨーロッパ旅行は避けた方が賢明な気がする(個人的感想です)。
20220722欧州主要国
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