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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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台風11号:「暴風域」の風速の予想と観測値

台風11号は事前の計算結果通り、大型化した上はっきり下台風の目も復活させて元気に九州の西方海上を北上中、今後対馬海峡を抜ける見込み。

5日7:30頃 20220905台風11号0730頃

さて台風11号は多少の予測の振れはあるものの、皆さまの予想通り石垣島と宮古島の海峡を3日の22時ごろ通過した。アメダスの観測値データも得られたことから、今回フィーチャーした風速について、いくつかの機関の予測と観測データをもって予実対比を行った。対象は最接近時の22時に対し前後の12時間における風速の推移。

予測データは日本気象協会の2日の予想、ECMWFの2日の風速計算図、それに不公平ではあるが気象庁による台風接近間近の3日12時付の予想表(下図)である。
20220903宮古島直前予想

テレビも新聞も台風の中心付近では毎秒40-50メートルの暴風が、と報道していたし、実際中心気圧も初期の予想より上がったとはいえ935hPaぐらいで通過するとあれば、被害も心配になる。しかし、完全に暴風圏に飲み込まれたはずの石垣市と宮古市のアメダスで観測された風速は、驚くべきことにその間の風速は毎秒20メートル以下とただの強風域、暴風が吹くことはなかった。

下図がその予測値3つとアメダスによる観測値の推移である。ECMWFの値はカラースケールデータなので図から読み取った概略値。いずれにせよ予想された風速と実際の風速の差は著しい。日本のテレビや新聞などの予想値の半分以下となると、何のための予想や危機の予告かわからない。海外のシミュレーション結果も風速最大35メートルでやはり現実とは大きく異なる。
20220905風速予実対比

気象庁の定義では、暴風域とは平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。「地形の影響がない」という表現は曖昧だが、シミュレーションモデルを考えれば要するに洋上ということ。実際のモデルは知らないものの、全球モデルのシミュレーションモデルにおいて、石垣島や宮古島の存在は無視されていると容易に想像がつく。改めて先日示した風の予想図をよく見るとNOAAのGFSモデルでは沖縄さえもモデルに組み込まれていないことがわかる。

「地形の影響がない場合」と書かれれば、地形の影響のある所とない所があるんだな、と普通の人は思う。そして例えば石垣島で風速50メートルが予想されると言われれば、石垣島は「地形の影響がない」所に属すると思う。

「地形」のある所は陸である。島も陸地。陸地には地形が必ず存在する。地形(建物を含む)は風に対する抵抗物となるので、その影響を受ければ風速は通常減速される。下図は台風11号の風速の今日のある時刻の予想マップだが、白い四角の中が陸、地形の影響を受け内陸部では風速は緑(毎秒10メートル以下)に減速されていることがわかるだろう。
20220905風速分布 (2)

宮古島には100メートルを超える山があり、石垣島に至っては地形は複雑で500メートルを超える山がある。海上ならば秒速35メートルの風もこれらの風は減速するはず。テレビや新聞、そして気象庁も人が住んでいる陸地にもかかわらず、まるで洋上のような扱いで陸に棲む人々の恐怖を煽っているようにしか思われない。このような報道を繰り返せばやがて本当の危機が迫った時に、国民はまたかと思うようになる。まさに狼少年(「狼初年ケン」ではない方です)。

福島原発の放射線量や原発そのもの、新型コロナの感染対策などと全く同じ頭の構造。科学とはかけ離れた世界が構築されることにより国民は洗脳され、結果として福島関連では過剰な避難命令もしくは勧告により数千人が死亡、原発稼働停止により莫大な国民の電気料金支配増、コロナでは莫大な経済的損失をを自作自演しているのが日本。

なお、防災自体は自治体として必要なことなので不要とは言っていないので念のため。想定される実態は正確に国民に報道し、それに基づき適正な対策を講じられねばならないという話である。

ついでに気象関係なのでもう一件。天気の10日間予報の話。先日、北陸旅行の予実対比を示した。先週山荘に行く予定があったので群馬県みなかみの「10日間天気」を8月25日に魚拓しておいた。それに実際の天気を重ねたのが下図。この図を作成したおかげで一つ気付いたことがある。それが「雨」の日の定義。

一日中雨が降ればわかりやすいがそんな日は稀。午前零時から6時まで雨であっても、行動する時間が晴れであればその人にとっての体感天気は晴れの一日。ということで、18時から6時までに雨がふっても日中曇りもしくは晴れであれば体感天気とした。それが下図。やはり中期予報は9月1日を除いて見事に外れ。この10日間での総雨量は26ミリ、1日の10.5ミリと3日の夜の10,5ミリが大半で、日中短時間数ミリ降った日は曇り扱い、夜の雨と合わせても計5ミリであった。傘マークの羅列の予想と較べれば、大外れと言っていいだろう。

なお、気象庁や気象関係者を揶揄しているわけではない。こちらの記事は、人は一週間先もしくは5日先の天気を予見することはできない、ということを確認しているだけ。
20220825みなかみ10日間天気b
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