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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ミサイルの恐怖

政府は4日午前7時22分ごろ、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射されたと発表した。最高高度は1000キロで過去最長の4600キロ飛行したとみられる。東北地方上空を通過して排他的経済水域(EEZ)外の太平洋に落下した。北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するのは2017年9月15日以来、5年ぶりとなる。(中略)

弾道ミサイルの発射を受け、東北新幹線の新青森―盛岡間、北海道新幹線の新函館北斗―新青森間でそれぞれ運転を一時見合わせた。


昨日の朝、NHK総合もEテレも同じニュースを流していると妻が不満を述べていた。東京に帰宅後、夜のニュースも追加情報もなく同じ内容を繰り返していた。唯一違うのは国民の一部の反応の様子。

左はNHKの夜の9時のニュースの画面で、ミサイルの軌道に違和感を覚えた。図では日本の近海の様に描かれているが4600キロと言えばもっと遠いはず、いくらイメージとはいえ、これって故意に作図していたとしたら国民の危機感を煽るための印象操作だし、故意ではなく適当な図を作っているなら、テレビだから仕方ないとはいえお粗末な話。

ちなみに右が概略の4600キロの落下地点。やはりかなり遠いイメージだ。
20221004ミサイルNHK 20221004ミサイル実際

今朝の日経新聞を見ると、さすがにもう少しリアリティのある図、しかも水平位置と高度も示していたので一応合格。ただし、ミサイルが日本の上空を通過したという、NHKと同じ子供のお使いレベルの報道で、どのぐらいの上空なのかについての記載はなかった。

20221005ミサイル朝刊

さて、本件で気になったのが日本人の反応、冒頭の記事にあるように新幹線の一時的な運休をはじめ休校等々のニュースが報じられた。以下はNHKのHPからの抜粋。
・JR札幌駅では午前9時ごろ、列車の遅れを知らせるアナウンスが流れていたほか、電光掲示板にも遅れの情報が表示されていました。
・午前10時時点で、函館線と千歳線で合わせて13本の列車が運休、または運休が決まっているということです。
・札幌市営地下鉄は一時、運転を見合わせましたがその後、再開しました。
・臨時休校となっているのは岩見沢市の高校と、木古内町の小学校と中学校の合わせて3校です。また、始業時間を繰り下げたのは小学校が36校、中学校が38校、(中略)、あわせて88校にのぼりました。
・三沢小学校では80人ほどの児童がすでに校内にいましたが、校庭にいる児童は校舎に入って窓から離れるよう校内放送で指示し、登校中や屋外にいる児童は校舎の中に入るよう職員や校長が誘導したということです。
・小学校では4日午前、1年生と4年生のマラソン記録会が予定されていましたが、ミサイルの発射などを受けて延期することを決め、Jアラートのおよそ30分後に保護者にメールで連絡したということです。
・東京都の島しょ部の自治体では授業の開始を遅らせたり、登校を一時見合わせたりする対応を取りました。
・50代の男性は「妻と自分はヘルメットをかぶって家で待機していましたがドキッとしました。
・東京・銀座では新聞の号外が配られ、受け取った人たちからは危機感や懸念の声が聞かれました。30代の女性は「ミサイルはここ最近は手前で落下していたので、上空を通過したと聞きまさかという思いでした。娘を学校に送る時間だったので子どもに何かあったらと思うととても怖かったです」と話していました。


時間経過はこんな感じ。7時半には話は終わっている。
20221005Jアラート

今回のミサイル通過では、比較的当初から飛行距離が4600キロで最高高度1000キロと報道されていた。そこで気になったのがその時の高度。

国際線のジェット機の飛行高度はおよそ1万メートル、約10キロである。100キロを越えればもはや宇宙、スペースシャトルの高度が約400キロである。下図にあるように流星が100キロ付近に描かれているが、高速で落下する隕石はこの付近で大気との摩擦で燃え上がる。1000キロというのはその10倍。「上空」と言ってもジェット機が飛ぶ上空(国内線だとさらに低い)とミサイルの飛んだ1000キロの高度では100倍違う。80メートルの丘へ登るのとエベレストへ登るのとの違いぐらい。どう見てもミサイルが日本「上空」を通過したぐらいで新幹線や列車が運休し、学校が休校になる理由が年寄りの頭では想像ができない。
20221004大気圏2

ということで、ミサイルがどのくらいの高度で日本「上空」を通過したか概算した。情報は飛行距離4600キロと最高高度1000キロ、そして飛行線上の日本の位置である。概算にはそれで充分。結果はおよそ800キロだった。スペースシャトルの高度の2倍上。しかもミサイルの速度は平均で毎秒約3.5km。ミサイルが日本の「上空」を通過しても所詮遠い宇宙での話、すぐに爆発したとしても日本列島に破片が落下する可能性は全くない。
20221005ミサイル軌道

先月台風14号の暴風の実態について書いた→こちら

主旨は海上では風速毎秒50メートルの暴風でも内陸部では暴風暴風域にもならないという話。少なくとも日本のマスコミは、真実の報道より国民の恐怖を煽るのが自分たちの使命と思っているらしい。それを信じる方の自己責任ではあるのだが、信じる人は残念ながら多いのが現実。

古くは福島の放射線量や原発廃止、新型コロナなど、いずれも一部の新聞やテレビなどのマスコミは国民を洗脳し莫大な経済的損失を国や国民に与えることに成功した。社会的な大潮流なので、流れに反する行動や言動は社会の敵として糾弾される。しかし、真実は真実として不定見を恥じることなく報道が変わると、社会全体もそれまでの言動や行動を変える。まるで(以下削除)。




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