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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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世界大学ランキング

英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は12日、今年の世界大学ランキングを発表した」そうだ。「日本勢で最高順位となった東京大は前年の35位から39位に、2番手の京都大も61位から68位に順位を下げた」というのが見出し。
10月13日朝刊 20221013世界大学ランキング

日本の国立大学としては、一応世間では最高の大学と評価されている両校が、世界的に見た場合39位とか69位とかのレベルにしかランクされない現実はけっこう新鮮なニュースだった。

しかし、この記事で衝撃的だったのは次の一節。

THEは今回、104の国・地域の1799大学を対象に、研究内容や国際性などの5分野を総合的に評価した。(中略)日本勢で、具体的な順位が公表される200位以内に入ったのは東京大と京都大のみ。

さらに500位以内にランクインしたのは東北大、大阪大、名古屋大、東京工業大の4校だけだったそうだ。日本は人口で見ると世界11位の大国である。それにもかかわらず、ランキングの最高が39位でかつ500位以内に計6校しか入らなかった現実に、改めて日本の大学教育の質とレベル、さらに日本人の多数派の実態を垣間見る思いがした。

ランキングで気になるのはいかなる評価項目でどのようにして順位が決定されるかという点。今回の記事には何も記されていないが、実は2年半ほど前に同じTHEが日本版の2020年大学ランキングを発表した際の新聞記事についてブログを記している。国際版と日本版で評価項目が同じなのか、かつ2年前と同じ評価項目や各項目の比重が同じなのかどうかわからないが、2年半前の記事からみてかなりきめ細かく各大学を評価しているのは確かなようだ。詳しくは2年半前のブログご参照のほど→こちら

そのブログに貼った資料がこちら。
202003日本版大学ランキング2

このランキングの記事と並んで大学の博士課程の卒業生の給与の話が掲載されていた。

文科省科学技術・学術政策研究所によると、18年度に理工系の博士課程を修了した人の20年時点の年収は比較的高い理工系でも300万~500万円が最多だった。全体では年収300万円未満が26%を占めた。

米国立科学財団によると、米国で企業に採用された博士の年収の中央値は物理科学分野で11万ドル(約1600万円)、生命科学分野で10万2千ドル(約1500万円)とされる。米国などと比べると博士人材の待遇は厳しい。


これだけ読むと日本企業が博士課程修了者を冷遇しているかのように見える。

昔「末は博士か大臣か」といって人品骨格や頭脳明晰な子供を評価したが、今や大臣は単に議員経験が長い、すなわち当選回数が多いだけで国の恥もしくは国民にとって不幸としか言えない大臣も多い。実は博士も同じで、本当に博士に相応しい頭脳明晰にして研究に専念したいという人だけでなく修士過程終了したものの就職できないから大学に残るという博士も少なくないのが実態。

上述の世界と較べた大学教育と博士課程修了者の実態、実はけっこう呼応しているだけのような気がする。いずくんぞただの大学卒や、ということだろう。世界でも最低の経済成長率や失われた30年、そして選挙で当選する国会議員の顔ぶれや一部の知事、多くの新聞テレビの報道内容などを見れば、もはや日本は救いようのない国に成り下がった気がするのは老人の被害妄想?
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