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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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DART

先日こんなニュースが。このニュースを見た時、宇宙空間であれば空気もないし、風や空気抵抗もないから実験などしなくても簡単な計算で軌道が変更できることぐらいわかるだろうにと思ったが、NASAが金をかけてやる以上何か意味があるのだろうと斜めに見ていた。

【ワシントン=飛田臨太郎】米航空宇宙局(NASA)は11日、探査機を衝突させた小惑星の軌道が変化したことを確認したと発表した。将来、小惑星が地球に衝突するのを防ぐための軌道をずらす実験で、人類初の試みに成功したとしている。
10月12日夕刊 20221012DART.png

そこでNASAのHPを訪問。このプロジェクト「DART(Double Asteroid Redirection Test)」と呼ばれている。直訳すると二重小惑星軌道変更テスト。日本の新聞にも詳しく説明されていたが、下図をみればより分かりやすいだろう。

NASAは9月26日、地球からおよそ1100万キロメートル離れた小惑星「ディモルフォス」に探査機「DART(ダート)」を衝突させた。衝突前、この小惑星はより大きな小惑星の周りを11時間55分かけて周回していた。衝突後の軌道を分析したところ、衝突後には11時間23分と32分短縮した。
202209DART.png

NASAの記述の自動翻訳はこんな感じ。
このシステムは、大きな小惑星ディディモス(直径:780メートル、0.48マイル)と、より大きな小惑星を周回する小さなムーンレット小惑星ディモルフォス(直径:160メートル、525フィート)の2つの小惑星で構成されています。DARTの運動衝突以前は、ディディモス周辺のディモルフォスの公転周期は11時間55分であり、2つの小惑星の中心間の分離は1.18キロメートル(0.73マイル)であった。DART宇宙船はディモルフォスにほぼ正面衝突し、小さな小惑星のムーンレットがディディモスを周回するのにかかる時間を短縮した。

ディモルフォスとの運動衝突時のDART宇宙船の質量は約570キログラム(1260ポンド)であった。ディモルフォスの質量は直接測定されていないが、小惑星の密度と大きさの仮定を用いて、ディモルフォスの質量は約50億キログラムと推定されている。


こんな記載も。ジョンズ・ホプキンス大学というのは新型コロナウイルスの感染者や死亡者データを世界的規模で収集、日々更新しそのデータを公開していた大学。日本ではまとまったデータを厚生労働省はもちろんどこも用意できなかった段階で、本ブログでもずいぶんと引用させてもらった。
DARTミッションは、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所によってNASAのために開発され、率いられています。

これは衝突する本体から切り離された観測用のLICIACube衛星が、2022年9月26日に衝突した後の画像。ディディモス、ディモルフォス、およびDARTの衝突後にディモルフォスから出てくるプルームがはっきりと見える。
202209DART2実像

2022年10月8日のNASAのハッブル宇宙望遠鏡からのこの画像。9月26日のDARTの衝突から285時間後のディモルフォスの表面から爆発した破片が流星のように光って見える。
202209DART破片
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