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2022.11/03 [Thu]
「季」終刊
三年間、制作と編集を一人で引き受けていた「季」誌が十一・十二月号をもって終刊となった。会員減には抗しがたく、また毎号の制作に疲れを感じ始めていたのでちょうど良い機会だったかもしれない。終刊号では、終刊特別企画として「私の自薦十句」とし、全員が過去の「季」誌掲載句からの自薦句を掲載、あたかも合同句集のような内容とした。
三年間の毎年の表紙がこちら。2020年は辻堂の浜辺、2021年と2022年は山荘の写真である。写真の評判は良かったようだ。

制作と編集作業において一番苦労したのが白紙からの本の制作。「河」を印刷会社は専用のソフトを使うらしいが、素人とあってはそんなソフトを持っているわけはないので「ワード」で作製した。「ワード」というソフト、不良品であるとはいえ単純な文章の作成なら問題はないが、雑誌一冊を作るとなるとやはり救いがたい粗悪品だった。
その様子がブログに記されているので、記録のためいくつか拾っておく。
最初の「季」誌制作の不満を記したのが2019年11月8日の記事。日記の一節に;
「ワードというソフト、エクセルがフールセイフの優れものであるのに対し、多分中国人に日本語版を作らせたのであろう、ワードの辞書を見ればわかる通りワードは不良ソフトの際たるもの。マイクロソフトが潰れて、どこでもいいからまともな会社に買収されてくれればと思いつつ、気がつけば3時過ぎ。」
と怒り満載→こちら。
11月27日の試作版完成記事。この時は「ワード」というソフトの劣悪さを半分しか知らず;
「本を作る作業は大変な手間ではあったが、いったん元となる本ができれば毎号同じようなものなのでデータを貼り換えるだけ。
しかし簡単なはずのデータを貼り換えるだけすらできないことを追って知ることとなった。→こちら。
こちらは本番の2022年一・二月号制作時の記録、12月22日付でブログのタイトルはずばりの「ワード」。
「微調整も効かないし、そんな不良ソフトを使って、本を一冊白紙から作るというのは無謀にもほどがあったわけで、苦労するのも当然だった。それでも、本日差し替え版を送り、全作業を終了した。次回の作業は2月、細かなノウハウがたくさんあって、その時に覚えているかどうかとても不安」。
知らないということは怖い。おかげで今回の終刊まで漸減したとはいえ、毎号大きなストレスを抱えていた→こちら。
三・四月号完成時の記載、もう文句は記していない。人はあっさりと不幸に慣れてしまうもののようだ。
→こちら
そんな中、元主宰の藤沢紗智子氏が10月26日に亡くなられた。死因は肺炎、享年84歳。葬儀には参列できなかったので、今日、ご自宅に伺い線香をあげてきた。「どこに詩情があるの」「ただの報告じゃない」等、句会では簡潔にしてわかりやすい講評をしていただいていた。先生との句の相性が良く、長年上位に評価され巻頭をいただくことも頻繁だった。後年には個人句集の同人に。南無阿弥陀仏。
もう降りることが無いであろう小田急線の海老名駅(左)と相模線の香川駅(右)。

三年間の毎年の表紙がこちら。2020年は辻堂の浜辺、2021年と2022年は山荘の写真である。写真の評判は良かったようだ。

制作と編集作業において一番苦労したのが白紙からの本の制作。「河」を印刷会社は専用のソフトを使うらしいが、素人とあってはそんなソフトを持っているわけはないので「ワード」で作製した。「ワード」というソフト、不良品であるとはいえ単純な文章の作成なら問題はないが、雑誌一冊を作るとなるとやはり救いがたい粗悪品だった。
その様子がブログに記されているので、記録のためいくつか拾っておく。
最初の「季」誌制作の不満を記したのが2019年11月8日の記事。日記の一節に;
「ワードというソフト、エクセルがフールセイフの優れものであるのに対し、多分中国人に日本語版を作らせたのであろう、ワードの辞書を見ればわかる通りワードは不良ソフトの際たるもの。マイクロソフトが潰れて、どこでもいいからまともな会社に買収されてくれればと思いつつ、気がつけば3時過ぎ。」
と怒り満載→こちら。
11月27日の試作版完成記事。この時は「ワード」というソフトの劣悪さを半分しか知らず;
「本を作る作業は大変な手間ではあったが、いったん元となる本ができれば毎号同じようなものなのでデータを貼り換えるだけ。
しかし簡単なはずのデータを貼り換えるだけすらできないことを追って知ることとなった。→こちら。
こちらは本番の2022年一・二月号制作時の記録、12月22日付でブログのタイトルはずばりの「ワード」。
「微調整も効かないし、そんな不良ソフトを使って、本を一冊白紙から作るというのは無謀にもほどがあったわけで、苦労するのも当然だった。それでも、本日差し替え版を送り、全作業を終了した。次回の作業は2月、細かなノウハウがたくさんあって、その時に覚えているかどうかとても不安」。
知らないということは怖い。おかげで今回の終刊まで漸減したとはいえ、毎号大きなストレスを抱えていた→こちら。
三・四月号完成時の記載、もう文句は記していない。人はあっさりと不幸に慣れてしまうもののようだ。
→こちら
そんな中、元主宰の藤沢紗智子氏が10月26日に亡くなられた。死因は肺炎、享年84歳。葬儀には参列できなかったので、今日、ご自宅に伺い線香をあげてきた。「どこに詩情があるの」「ただの報告じゃない」等、句会では簡潔にしてわかりやすい講評をしていただいていた。先生との句の相性が良く、長年上位に評価され巻頭をいただくことも頻繁だった。後年には個人句集の同人に。南無阿弥陀仏。
もう降りることが無いであろう小田急線の海老名駅(左)と相模線の香川駅(右)。


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