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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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最高気温はマイナス49度

来週は寒気団が南下、雪の日が多そうなので明後日の金曜から山荘に行くことにした。今シーズン4回目のこの寒気団、先週から高層天気図の上部に顔を出していたいたのだが、なかなか降りてこなかった。今週になって姿が見えてきたが、これまで見たことのないほどの巨大にして強力な寒気団である。500hPa等圧面では、‐48度以下の寒気はめったに表れることはなくまた現れても小さなエリアなのだが、今回の寒気団では巨大。下図は20日(金)12;00の予想天気図。

幸い本州中部まで南下することもなく、かつ地上天気図でも強い冬型にはなりそうもないので大雪にはならないのが救い。
20230120第4寒気団

これだけ強い寒気団だとシベリアの気温はどうなんだろうと眺めた。観測対象の地は地球上の極寒の地であるサハ共和国のヤクーツク。本日の気温はなんと最高気温が‐49度で最低気温が‐63度。少なくとも来週の火曜日まで同じような天気が予想されている。風が無いのがせめてもの救いかもしれない。
20230118ヤクーツク

若いころは冬山にも行っていたのでマイナス20度以下の体験はある。日本の山は風が強く風雪となり、マイナス10度台でも寒いことは寒いが若かったせいかあまり苦ではなかった。しかし夜になってマイナス20度以下になると、その時は小屋ではなくツェルトで寝たせいもあるが何を着ても寒かった。人が暮らすには最低気温がマイナス20度以上の地が望ましい。

オスロ滞在中もマイナス20度以下でスキーをしたことがあるが、さすがに寒さに耐えきれず早々に避難した。

という経験からしてマイナス49度がいかなる状態か想像しがたい。ただ風がないので、もしかすると十分な耐寒装備をすればそれほど苦痛ではないのかもしれない。

一方日本人では想像しがたいかもしれないが、精神的な苦痛となるのが日照時間。ヤクーツクの緯度は北緯62度。オスロは60度だから200キロほど南になる。オスロの冬、と言っても冬至前後は、朝8時は真暗でやがて空が青く染まり9時過ぎに日の出となる。お昼には南中となるが太陽高度は8度ほど、日本だと日の沈むちょっと前の夕陽状態の太陽と同じ。そして2時過ぎに太陽は沈み、夕方は真暗に。

旅行者みたいなものだからそれも楽しかったがノルウェー人にとっては苦痛らしい。冬に鬱になる人が多いと聞いた。ロシア人が鬱になるかどうか知らないが環境は全く同じ、気温は30度ぐらい違うが。

ソビエト連邦が崩壊したのが1991年12月。その前後にソ連とロシアを出張で度々訪れていた。崩壊の当日は会議中だった。会議どころではなくラジオを聞いていた人がいて、突然騒ぎ出しラジオの音量を上げ、ロシア人は皆聞き入っていた。その日、その後どうしたのかは記憶にない。

モスクワとクイビシェフ(現サマラ)が主たる訪問先だったが、1991年10月にシベリアのオビ川に面した街に行ったことがある。まだ秋なので太陽も出るしそれほど寒くはなかったが、それがロシアの地方都市訪問の唯一の経験。通訳の女性はウクライナ人だった。ソ連崩壊の直前で経済や社会生活は壊滅状態、彼女が「自分の毎日の仕事は食料を手に入れること」と語っていたのが今も印象的。

ヤクーツクの市内。確かにロシアの大地方都市の風情である。3月の撮影だそうだ。ビルも家も外壁はマイナス60度まで冷える。暖房代、大変だろうなと思うかもしれないが、ソ連時代から家々には電気や水道と同じようにスチームが配給されていた。現在どのようなシステムになっているのか定かではないが、屋内の生活は案外快適なのかもしれない。

ロシア人は純朴で真摯で正直で口下手というのが私の印象。2021年秋からのプーチンの行動や発言を見ていてもそう思う。厳しい自然の中で生きていると人はそうならざるをえないのだろう。日本の新聞テレビはなぜかロシアに対しては真実公正には程遠く、感情的な形容詞や副詞句を多用し極悪非道の国という印象操作に必死なように見受けられる。まるで戦時中の鬼畜米英という大本営発表を見ているような気がするのは私だけ?
20230118ヤクーツク市内
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