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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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大寒波の顛末

今回の大寒波、稀に見る強くて巨大だけあって新聞テレビも大はしゃぎで連日誌面や画面で大きく報道していた。NHKのニュースしか見ていないが、大雪の予想される日本海側にカメラとアナウンサーを派遣、大雪被害の模様を実況したいという気分がひしひしと感じられたほど。一昨日の夜だったと思うが、北陸のどこかでアナウンサーが15センチほどの新雪に手を指し込んで、想定外の少量の雪にもかかわらず悲壮感を演じていたのが痛々しかった。

先週から書いてきたように今シーズン4回目となる寒波、稀に見る巨大で強力な寒気団であったのは確か、新聞テレビが興奮する気持ちもよくわかる。

20230124朝刊 20230124夕刊
24日朝刊                      24日夕刊

25日朝6時の天気図を見れば、25日の朝刊のような見出しになるのは当然。。
天気図も強い冬型 2023012506天気図

しかし、記録的な大雪は中国地方で観測されたのみで、大雪の影響というか被害は近畿地方が主体だった。夕刊の「各地」はという表現は「近畿の各地」であって、新潟から群馬県北部の雪の吹き溜まりともいうべきエリアは、不思議なことに並の寒気にも劣る少量の雪しか降らなかった。

20230125朝刊 20230125夕刊
           25日朝刊                      25日夕刊

こういうところで真実を伝えるよりも大騒ぎをした以上被害は大きくなければならない、という貧相な新聞記者の発想が透けて見えてしまう。気象庁のデータでは、24日9時から26日9時までの48時間の降雪量は、1位の鳥取県大山で106センチ、青森の酸ヶ湯、福島の只見という雪の横綱クラスもランクインしているものの敢えて騒ぎ立てるほどの雪にはならず、ベスト10の8ヵ所は48時間で80センチ以下だった。記録的な大雪、すなわち一部の項目で観測史上1位の積雪を観測したポイントもあったが、いずれもふだんは雪の少ない一部のエリアだけ。

ちなみに藤原は最大値で31センチ、これだけ強い寒気団と強力な冬型の気圧配置というコンビネーションであるだけに80センチぐらい新たに積もるかなと思っていただけに意外。たぶん多くの関係者にとっても想定外だったのではないのだろうか。やはり自然を相手にすると人知など及ぶに足らず、人間の卑小さを改めて感じる。いずくんぞ自然に歯向かうなど傲慢もいいところ。

20230126降雪量

アメダス藤原の積雪深データ最新版。お正月の積雪に較べ今回の大寒波の雪が如何に少なかったが歴然。
20230126藤原積雪深


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