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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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中国偵察気球撃墜???

中国の気球がアメリカ上空を風に流されていたのは知っていたが、朝刊トップでこんな記事が。

【ワシントン=中村亮、北京=羽田野主】オースティン米国防長官は4日の声明で、米軍が南部サウスカロライナ州沖の大西洋上空で中国の偵察気球を撃墜したと発表した。中国外務省は「強烈な不満と抗議」を表明し、対抗措置を示唆した。

(中略)オースティン氏は「中国が米本土の戦略的な場所を偵察しようとした」と断じた。気球は大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用するマルムストロム米空軍基地がある西部モンタナ州を通過し、偵察対象になっていた可能性がある。

(中略)今回はバイデン大統領が速やかに撃墜するよう指示した。


20230206中国気球

一読した印象はさすがアメリカ、ウクライナ同様に戦争や緊張の創作に熱心な国だな、というもの。中国が地上の偵察を意図し気球を飛ばすとは思えなかったから。気球の主動力は風で精密な位置のコントロールは不可能な上、目的地上空の通過時間は限定的、しかも高度17-20キロメートルと国際線ジェット機の2倍の高度から撮影するわけでいくら高精度カメラでも得られる情報は限られている。またアメリカの防空網にも容易に検知されるだろう。

ただ、通常の気象観測用気球に較べ、はるかに大きく長距離、長時間飛行し続けたのも確か。もっとも、太平洋戦争中、日本軍がアメリカ本土を狙って風船爆弾を飛ばしたという話もあったから、中国の言うようにコントロール不能で風に流された可能性もありそう。

さて、偵察目的だったとして何を偵察?となると余計中国の目的がわからない、というか気球を飛ばす合理性がない。

こちらは気球の推定飛行経路と米軍基地の位置関係。いかにも米軍基地を狙って通過しているようだが、米軍基地は国内に数多く存在し、この図は飛行経路付近の米軍基地を示しただけに過ぎない。印象操作の典型的手法。なお、左上の黄色の四角が記事で言及されているマルムストロム米空軍基地。

マルムストロム(もしくはマルムストローム)米空軍基地にはLGM-30G大陸間弾道ミサイルを運用する第341ミサイル航空団(英語版)が所在している。

20230206気球アメリカマップ

ではマルムストロム米空軍基地の偵察が目的だったのか?上述のように気球で撮影したとしても、通過時のスナップショットだけだ。マルムストロム米空軍基地のスナップショットだったら、日本の無職の爺さんが煙草を片手に机の上のパソコンを触るだけで、たぶん気球で得られる画像よりも高精度の画像を入手できる。

こちらが論より証拠。黄色の枠をだんだん拡大した画像。気球が偵察目的だったとしても画像である以上、本質的にこれ以上の情報は得られない。
20230206気球マルムストローム空軍基地1

20230206気球マルムストローム空軍基地2

車一台一台、どんな車が動いているかも机の上で分かる。こんな情報のために気球を飛ばすか?
20230206気球マルムストローム空軍基地3

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