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2023.03/09 [Thu]
トルコの太陽光発電所
ネットを開くとポータルサイトにこんな画像が現れた。

記事は「ヨーロッパ最大の太陽光発電所 トルコのKonya にある太陽光発電所Kalyon PV Karapinar は、ヨーロッパで最大、世界でも最大級の太陽光発電所です」という味もそっけもない無愛想なものだが、画像は5枚貼り付けられていた。うち追加の一枚。確かに超巨大に見える。

なんだ、これはということで調べると多少のことは分かった。トルコ語のページにあったロケーションのマップ。なるほど、タイトルの画像の自動車の影から、この画像はお昼ごろに西側から撮影されたことがわかる。2枚目は南側から北方向に撮影したドローン画像だろう。いずれにしろでかい。

地球上のどこに行っても、地図上で自分の位置を具体的に認識しないと不安感で落ち着かない妙な性癖がある。この衛星画像ではトルコのどこだか分からないので、そんな訳でYahoo地図で探索。トルコ中南部のコンヤの近くの砂漠地帯で開発されたいた。

次にKalyon PV Karapinar 太陽光発電所、巨大なのはわかるがどの程度のものなのか数字で確認しないとやはり不安で眠れそうもないのでネット検索。あまり熱心に調べたわけではないが、きちんとした資料は見つからなかった。英文の記事に、それでも概要を記した文章があったので要約を記す。
・敷地:20平方キロメートル。言い換えると1キロX20キロもしくは2キロX10キロぐらい。10キロという距離は新宿から吉祥寺間ぐらい。
・温暖化ガス削減量:年間150万トンの炭酸ガス、日本の2018年の炭酸ガス排出量が10憶トンほどなので約1000分の1という量になる。拍手。
・ソーラーパネル数:350万枚。ただし日本のものと同じなのかどうかは知らない。
・出力:1350MW。日本風に言えば、135万kW。ただし当たり前だが夜は発電できない。
・規模:ヨーロッパ最大だが、世界的にも見ても最大級。
さて、135万kWの発電所、発電量としてはどのくらいの規模なのか?下図はウィキペディアから拝借した福島発電所の原子炉の発電能力。1号機は少々古く46万kWだが、2,3,4号機は全て78.4万kW。すなわち今はなき福島原発の2基分より少ない。トルコの無人の砂漠地帯だからこの規模の太陽光発電所を建設できる。というか、いかに原子力発電所が環境に優しく、かつ合理的な発電システムがよくわかる典型的な実例であった。

英文記事原文、お暇な方はどうぞ。
Built on the only region in Turkey categorized as a desert, the Kalyon Karapınar Solar Power Plant spans 20 million square meters, which is equivalent to 2,600 football pitches, or one-fourth of the total land area of the city of Paris. When completed, the power plant will meet the household energy needs of 2 million people, as well as prevent 1.5 million metric tons of carbon emissions annually. The completed solar power plant will feature 3.5 million panels for a combined output of 1,350 MW. The panels used in the project are manufactured at Kalyon PV, the world’s first and only fully integrated solar panel factory. The project is poised to single-handedly increase the share of solar power among total renewables by 20 percent.
Kalyon Karapınar Solar Power Plant is the largest in Europe, and one of the largest in the world.

記事は「ヨーロッパ最大の太陽光発電所 トルコのKonya にある太陽光発電所Kalyon PV Karapinar は、ヨーロッパで最大、世界でも最大級の太陽光発電所です」という味もそっけもない無愛想なものだが、画像は5枚貼り付けられていた。うち追加の一枚。確かに超巨大に見える。

なんだ、これはということで調べると多少のことは分かった。トルコ語のページにあったロケーションのマップ。なるほど、タイトルの画像の自動車の影から、この画像はお昼ごろに西側から撮影されたことがわかる。2枚目は南側から北方向に撮影したドローン画像だろう。いずれにしろでかい。

地球上のどこに行っても、地図上で自分の位置を具体的に認識しないと不安感で落ち着かない妙な性癖がある。この衛星画像ではトルコのどこだか分からないので、そんな訳でYahoo地図で探索。トルコ中南部のコンヤの近くの砂漠地帯で開発されたいた。

次にKalyon PV Karapinar 太陽光発電所、巨大なのはわかるがどの程度のものなのか数字で確認しないとやはり不安で眠れそうもないのでネット検索。あまり熱心に調べたわけではないが、きちんとした資料は見つからなかった。英文の記事に、それでも概要を記した文章があったので要約を記す。
・敷地:20平方キロメートル。言い換えると1キロX20キロもしくは2キロX10キロぐらい。10キロという距離は新宿から吉祥寺間ぐらい。
・温暖化ガス削減量:年間150万トンの炭酸ガス、日本の2018年の炭酸ガス排出量が10憶トンほどなので約1000分の1という量になる。拍手。
・ソーラーパネル数:350万枚。ただし日本のものと同じなのかどうかは知らない。
・出力:1350MW。日本風に言えば、135万kW。ただし当たり前だが夜は発電できない。
・規模:ヨーロッパ最大だが、世界的にも見ても最大級。
さて、135万kWの発電所、発電量としてはどのくらいの規模なのか?下図はウィキペディアから拝借した福島発電所の原子炉の発電能力。1号機は少々古く46万kWだが、2,3,4号機は全て78.4万kW。すなわち今はなき福島原発の2基分より少ない。トルコの無人の砂漠地帯だからこの規模の太陽光発電所を建設できる。というか、いかに原子力発電所が環境に優しく、かつ合理的な発電システムがよくわかる典型的な実例であった。

英文記事原文、お暇な方はどうぞ。
Built on the only region in Turkey categorized as a desert, the Kalyon Karapınar Solar Power Plant spans 20 million square meters, which is equivalent to 2,600 football pitches, or one-fourth of the total land area of the city of Paris. When completed, the power plant will meet the household energy needs of 2 million people, as well as prevent 1.5 million metric tons of carbon emissions annually. The completed solar power plant will feature 3.5 million panels for a combined output of 1,350 MW. The panels used in the project are manufactured at Kalyon PV, the world’s first and only fully integrated solar panel factory. The project is poised to single-handedly increase the share of solar power among total renewables by 20 percent.
Kalyon Karapınar Solar Power Plant is the largest in Europe, and one of the largest in the world.
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