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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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科学的判断と洗脳効果

原発再稼働の記事が最近目立っているが、これもその一つ。ただし原発再稼働の話ではなく、赤枠にした「規制委は科学的判断を」というフレーズについての話。記者さんの主旨とは全く関係はない。

「規制委」とは本来専門家が科学的知見と見識を持って「科学的判断」をする機関なのだろう。科学的判断について詳述すると長くなるので簡単に記すが、データに基づき論理的に結論を導く、ということだろうか。この時に必要なのが論理的な説明、論理国語である。

現在の日本社会において致命的に欠けているのが論理的な表現や思考であり、新聞テレビを筆頭に政治家や専門家と言われる人々の文章や言葉が情緒的表現ばかりである現状を、常々苦々しく思っていた。酒の席のおしゃべりや文学として読む新聞記事なら構わないが、主観的な内容を情緒的で何の説明にもなっていないまじめな顔をして文章を日々読まされると、人間は思考停止状態に陥り、そこそこの人たちも容易に洗脳されていく。
3月4日(土)日経新聞20230304原発再稼働

翌日の新聞のトップ記事がこちら。科学分野での話だが、日本人のレベルが国全体で見ると劣化しているという話。日経新聞、データを示し、一応論理的に話を展開している。これも記事にはないが、日本人の知的水準の劣化の原因が、近年の新聞テレビ社会に溢れる情緒的な言葉よる洗脳効果で、科学的もしくは論理的な思考をする環境が目に見えない形で消し去られているからではないか、と思っている。
3月5日(日)日経新聞20230305人材不足

20230305図1 20230305図2

何のことを言っているのか分からない人も多いと思うが、最近気になった実例。「『脱マスク』へ混乱を避けたい」という日経新聞の社説である。これも内容についてではなく表現の話。冒頭の一節がこちら。何の変哲もない簡潔明瞭な文が並んでいるように見える。

マスクをつけるかどうかの判断が13日から国や社会でなく個人に委ねられる。この3年、「全員マスク」は日本の新型コロナウイルス対策の象徴でもあった。

まず最初の一文から。この3年間、世界のいくつかの国のように日本はマスクの着用を法制化していない。国や東京都がマスク着用の協力を要請してもそれは「お願い」であるので罰則はない、お願いに従うか否かは、実は個人の判断である。納得すれば従えばいいし、賛同できなければお願いはお断りする。バスや電車でマスクを着用していないという理由で乗車を断られたことはないのがわかりやすい例。コンビニや飲食店や多くの人が集まる施設など個人もしくは経営者や管理者のコントロール下にある場所はマスクなしでは入ることができなかったが、その判断は個人の権限であり、もし入りたかったマスクを着ければよい。要するに、判断は個人に委ねられていたが、日本特有の同一化を強要する社会的圧力があっただけである。校正するとすれば「国や」の二文字の削除。

二文目。この社説執筆者、かなり頭のいい方かと思う。多分以上の実態を知ってのことなのだろう。最初の文で「13日から」と記し、二文目で「この3年間」とすることによって、まず新型コロナの感染実態を無視して社会がだけが変わったことを印象付けている。次に「全員マスク」という言葉からこれまでの対応に国民の羞恥を感じさせながらも、「象徴であった」という過去形のまさに情緒的な単語で、今までのことは忘れましょう、という免罪符にしている。

この社説の最後の一節。今更何をか言わんやの感、大。見事なまでの洗脳効果。
着脱の自由を互いに尊重する社会が望ましい。コロナ禍の当初は「マスク警察」も現れた。自らの意思に反した着脱を強いられることがないようにしたい。

ちなみに新型コロナの感染状況とマスク着用効果の現実。1月12日の記事から。見かけ上、感染対策が徹底していくにつれ感染者は増大し、世界一になった。すなわち、新型コロナの感染は、マスク着用の有無の効果をはるかに凌駕する別の感染拡大メカニズムによって拡大、縮小する。
20230112感染対策イメージ2
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