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2023.05/16 [Tue]
新型コロナのエンドロール
市ヶ谷で5時に作業を終え、JRや都営新宿線で新宿に向かうのだが、このところ目立って乗客が増えてきた。以前なら楽に座って帰れたのが5時台でも立っている人でいっぱい。そういえばGW中の車の渋滞も激しかったようだ。2020年21年のGWでも貸し切り状態だった関越道が夢のよう。
国民の多くが新型コロナに「慣れた」ことが大きな背景だろうが、国の新型コロナウイルス感染症に対する扱いがインフルエンザ並に対応を緩和するという方針変更が最大の直接的要因なのだろう。ちなみに新聞に毎日掲載されていた感染者数の報告も5月9日を最後に紙面から消えた。記念すべき最後の報告によると、新規感染者は約1万人、死亡者は33人だった。

記事に「感染対策、自主判断に」との副見出しがあったので?と思い記事を見ると、この「感染対策」とは入院勧告、感染者や濃厚接触者への待機要請のことらしい。3月に感染者となったので実態はよくわかる。
マスクや手洗い、アクリル板やフェイスガードなどについても「感染対策」であるかのように報道されていたが、「お願い」か「専門家」の提言と、実は最初から自主判断でしたと最後になって手のひら返しをしたように読める。
「慣れ」というのも個人的な脳の反応レベルの問題。電車のつり革は、見ず知らずの人が触るものだからどんな細菌が付着しているから触らない方が良いという思うか、そんなもの何の害もないと平気でつり革を摑むかの違いのようなもの。
さて、厚生労働省のHPを見ると、都道府県別に新規感染者数は2020年1月16日から、死亡者数は同年5月9日から日毎にエクセルシートにきちんと整備されていた。当初のHPの資料と較べると雲泥の差。当時の官僚の知能程度がこれだけでわかってしまうが、日々無用に細かく分類された数字の載せられた表が日々アップデートされるだけだった。
2020年3月下旬
その完璧な感染者データを、
・2020年4月1日から10月30日までを新型コロナ感染症流行初期
・2022年11月1日から5月9日(以後は5類移行につきデータなし)までを終焉期
として全国の日々の感染者数の推移を一つの図にまとめ、両者の違いを検証した。縦軸は全国の新規感染者数、横軸はそれぞれの最初の日からの日数である。
本来移行決定者は、5類移行に際しては当然ながら足許の感染状況を示す必要があるし、政府が示さない場合はまともな新聞テレビなら国民に状況を説明するのが、真実、公平を謳うマスコミの使命だと思うが、当然ながら彼らに期待するのは無理。それゆえたぶん世界で一つの貴重な資料である。
結果がこちら。終焉期に当たる今年の1月には、新規感染者数が韓国と世界一を争っていた(参考記事:→こちら)だけあって、最大一日で25万人を観測したが、その後急減、最終日は1万人ぐらいであった。一方流行初期のデータがないではないか?と思われるだろうがゼロ付近にへばりついている青い線が感染初期の感染者数。

上図では見えないので、縦軸の感染者数を10倍に拡大したのが下図。最初の緊急事態宣言が出された4月や第二波に較べ5類移行時は2020年の年平均の概ね10倍ほどの感染者が日々発生している状態だった。こういう真実は都合が悪いので、新聞テレビは知らんぷりをしてたのか、そんなことさえ知らなかったのか(政府が発表しなかったから)。

新規感染者は減っていなくても死亡者が減っているからいいんじゃない、と思う人も多いだろう。そのために死亡者の実態も用意した。感染者数と同じく今年の1月の感染者数世界一の頃の死亡者のピーク時は日々400人から500人。現在は激減しているとはいえ、2020年よりは多い。

同じく縦軸の死亡者数を5倍に拡大して詳しく見たのが下図。激減したとはいえ流行初期の2倍程度の死亡者が日々発生していることがわかる。

誤解の無いよう書き加えておくが、5類移行が拙速と非難しているのではない。2020年の4月までは一般的には新型コロナの実態がよくわからなかったからという側面もあるので、行政としては過剰な警戒心はやむを得ないところもある。しかし5月以降は実態も判明していたわけで、新聞テレビ、そして行政のバカの三乗による自縄自縛の悲喜劇だった、ということを改めて示すことが今回のテーマ。
今「コロナ」で検索すると294件の記事がヒット、たぶん本論だけでも100本ぐらいの記事はあるだろう。新型コロナの実態、そして暗黙の強制による感染防止の効果は全く無いことを書き続けてきたのがブログの3年間だった。
科学的根拠のないことを信じるのは信仰、日本国民全体が「マスク教」に自ら陥った3年間であったがようやく終焉。終焉によって日本人が節操に欠けることも明らかになった。もし日本人が理知的に判断できる節度ある民族であったなら、現状を見れば、マスクや手洗い、アクリル板やフェイスガードなどの「感染対策」を放棄できないはずだから。まさに自縄自縛の悲喜劇の3年間であった。
国民の多くが新型コロナに「慣れた」ことが大きな背景だろうが、国の新型コロナウイルス感染症に対する扱いがインフルエンザ並に対応を緩和するという方針変更が最大の直接的要因なのだろう。ちなみに新聞に毎日掲載されていた感染者数の報告も5月9日を最後に紙面から消えた。記念すべき最後の報告によると、新規感染者は約1万人、死亡者は33人だった。


記事に「感染対策、自主判断に」との副見出しがあったので?と思い記事を見ると、この「感染対策」とは入院勧告、感染者や濃厚接触者への待機要請のことらしい。3月に感染者となったので実態はよくわかる。
マスクや手洗い、アクリル板やフェイスガードなどについても「感染対策」であるかのように報道されていたが、「お願い」か「専門家」の提言と、実は最初から自主判断でしたと最後になって手のひら返しをしたように読める。
「慣れ」というのも個人的な脳の反応レベルの問題。電車のつり革は、見ず知らずの人が触るものだからどんな細菌が付着しているから触らない方が良いという思うか、そんなもの何の害もないと平気でつり革を摑むかの違いのようなもの。
さて、厚生労働省のHPを見ると、都道府県別に新規感染者数は2020年1月16日から、死亡者数は同年5月9日から日毎にエクセルシートにきちんと整備されていた。当初のHPの資料と較べると雲泥の差。当時の官僚の知能程度がこれだけでわかってしまうが、日々無用に細かく分類された数字の載せられた表が日々アップデートされるだけだった。
2020年3月下旬

その完璧な感染者データを、
・2020年4月1日から10月30日までを新型コロナ感染症流行初期
・2022年11月1日から5月9日(以後は5類移行につきデータなし)までを終焉期
として全国の日々の感染者数の推移を一つの図にまとめ、両者の違いを検証した。縦軸は全国の新規感染者数、横軸はそれぞれの最初の日からの日数である。
本来移行決定者は、5類移行に際しては当然ながら足許の感染状況を示す必要があるし、政府が示さない場合はまともな新聞テレビなら国民に状況を説明するのが、真実、公平を謳うマスコミの使命だと思うが、当然ながら彼らに期待するのは無理。それゆえたぶん世界で一つの貴重な資料である。
結果がこちら。終焉期に当たる今年の1月には、新規感染者数が韓国と世界一を争っていた(参考記事:→こちら)だけあって、最大一日で25万人を観測したが、その後急減、最終日は1万人ぐらいであった。一方流行初期のデータがないではないか?と思われるだろうがゼロ付近にへばりついている青い線が感染初期の感染者数。

上図では見えないので、縦軸の感染者数を10倍に拡大したのが下図。最初の緊急事態宣言が出された4月や第二波に較べ5類移行時は2020年の年平均の概ね10倍ほどの感染者が日々発生している状態だった。こういう真実は都合が悪いので、新聞テレビは知らんぷりをしてたのか、そんなことさえ知らなかったのか(政府が発表しなかったから)。

新規感染者は減っていなくても死亡者が減っているからいいんじゃない、と思う人も多いだろう。そのために死亡者の実態も用意した。感染者数と同じく今年の1月の感染者数世界一の頃の死亡者のピーク時は日々400人から500人。現在は激減しているとはいえ、2020年よりは多い。

同じく縦軸の死亡者数を5倍に拡大して詳しく見たのが下図。激減したとはいえ流行初期の2倍程度の死亡者が日々発生していることがわかる。

誤解の無いよう書き加えておくが、5類移行が拙速と非難しているのではない。2020年の4月までは一般的には新型コロナの実態がよくわからなかったからという側面もあるので、行政としては過剰な警戒心はやむを得ないところもある。しかし5月以降は実態も判明していたわけで、新聞テレビ、そして行政のバカの三乗による自縄自縛の悲喜劇だった、ということを改めて示すことが今回のテーマ。
今「コロナ」で検索すると294件の記事がヒット、たぶん本論だけでも100本ぐらいの記事はあるだろう。新型コロナの実態、そして暗黙の強制による感染防止の効果は全く無いことを書き続けてきたのがブログの3年間だった。
科学的根拠のないことを信じるのは信仰、日本国民全体が「マスク教」に自ら陥った3年間であったがようやく終焉。終焉によって日本人が節操に欠けることも明らかになった。もし日本人が理知的に判断できる節度ある民族であったなら、現状を見れば、マスクや手洗い、アクリル板やフェイスガードなどの「感染対策」を放棄できないはずだから。まさに自縄自縛の悲喜劇の3年間であった。
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