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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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嫌な予感(2)

「今日記事にしたのは、今後円安が加速するのではないかという嫌な予感を否めないから」と「嫌な予感」というタイトルで記事を書いたのが先週の金曜日、記事を書いた時の円はドルに対して141.7円ほどだった。そして今週、投機筋の売り拡大という枕詞で円が金曜日に143円台に下落と報じていた。なお、右に関しては後述。
20230624円下落143円

こちらが円/ドルの日足。すくすくと円安になっている。上記記事で鈴木俊一財務相は「為替(相場)は市場によって、ファンダメンタルズに従って決められるもので、急激な変化は望ましくない。安定的に推移するのが望ましい」と述べたそうだ。
20230624円ドル日足

円安の背景はマクロに見て二つある。世界的なインフレの匂いである高い消費者物価指数の伸び率と円と外貨との政策金利差である。根本的な要因は世界的な消費者物価の上昇。アメリカもユーロ圏も10%前後の消費者物価上昇率を見た後に鈍化しているが、目標としている2%よりはまだ高い。一方日本では大規模金融緩和策の目標である2%を超えたものの、海外物価高の影響であって本質的なインフレ率の2%には達していない、というのが物価の番人でもある日銀の屁理屈。いずれにせよ、世界は消費者物価高騰の波の渦中にある。
冒頭に掲げた記事の図の拡大図。20230624各国インフレ率推移

それゆえ世界の中央銀行は政策金利を引き上げてきた。図はロイター作成の、2021年9月から直近までの政策金利を示したものである。2019年まで日本と各国の金利差は1%に満たないが、現在は3‐5%に拡大している。今後さらなる利上げも想定されており、日本との金利差は開くばかり。

為替は、その国の経済財政状態が健全であれば、高金利の通貨か買われ通貨高になる。円で持っていても0.1%の金利だが、ドルを買ってドル預金で5%の金利を得た方が合理的。これだけ各国との金利差が大きくなれば円安は当然のことである。

日本も金利を上げれば円安傾向は反転する。しかし日本は日銀が超の付く巨額の国債を抱えるため、実質的に金利を大幅に上げることができない。大規模金融緩和政策の転換を行ったところで1%にするのも難しいかもしれない(理由は割愛)。すなわち、政策転換をしても各国との金利差という大勢に変化はない。さらに日本は恒常的な貿易赤字国、ファンダメンタルズに従えば円は更なる円安方向にしか振れるしかない。

日銀の為替介入云々もあるかもしれないが、それは皮肉にも鈴木財務大臣が言う「急激な変化は望ましくない」に背く反政府運動と同じ。
20230622ロイター世界金利

ただし為替相場の参加者にとっては、経済の理屈や実態はどうでもよくて相場は動けばよいだけなので、短期的には変化は大きいだろう。丁半博打の世界。さて半年もしくは1年後にどうなっているのかな。それもやはり博打か。
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