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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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棋士の懐の実態

昨日の記事で、「順位戦のどのクラスに属しているかによって対局料が大きく変動し、棋士の収入に直結する」と書いたので、実際に順位戦のクラス別年収がどれほど違うのかを掲載しておく(下図左)。最下段がC級2組(1級は誤字)で順位戦の対局料が200万円。B級2組で420万円、A級でも800万円と給料の低い会社並で、日本文化の担い手である割りにけっして憧れを感じる職業ではなさそう。

ただし各種のタイトル戦の予選で勝ち進むごとにそれぞれ対局料が支払われ、またイベントへの出席やわずかではあるが指導対局料なども入るので、これがすべてではない。

収入として大きいのがタイトル料(下図右)、これはゴルフの優勝賞金と同じ。竜王で4400万円だから遜色はない。が竜王と名人が大きいだけで、他の6つのタイトル料は1250‐1000万円とけっして派手な額ではない。()内はタイトル戦の敗者。

2023将棋界階級別年収 2023将棋界タイトル賞金額

では賞金と対局料の合計で実際にどのぐらいになるかと言うと、奇特な方が想定額を算定していたので紹介。昨年度なので藤井聡太は5冠、名人は渡辺明が保有していた。その藤井聡太で1億2000万円ほどだった。名人を持っていた渡辺で1億円を割り、7500万円。業界の1位と2位がこのレベルだから野球選手やプロゴルファーに較べると桁違いに少ない。

10位で1750万円というから会社員と大きく変わらないかも。しかもリストされた棋士はいずれもタイトルに戦に絡んでいるからで、並み以下の棋士の年収は1000万円に届かないのであろう。
2023将棋界賞金ベスト12

将棋の棋士は一般に頭がいい。昔永世棋聖でもある米長邦夫が「兄は頭が悪いから東大へ行った」と語ったのは有名な話だし、藤井聡太も中学時代には「どうして5分でわかることを授業で45分かけてやるんだろう」と語ったことも良く知られている。また普通の若手棋士も話しぶりなどから、頭がいいんだろうな、という気を発散している。

多くの棋士は普通に会社に就職しても有能な社員として認められるだろう。普通の有能な社員に較べて違うのは、潜在能力に加えて彼らが将棋の才能に恵まれた天才少年だっただけ。

今のところ問題は生じていないが、将棋界のごく一部を除いて生涯収入が普通の会社員より格段に低い実態が知れ渡ると、やがて棋士を目指す若者が減少し日本の伝統文化は絶滅する。他の文化活動も同じ。将棋や囲碁に関しては現在新聞社がスポンサーになっているが、新聞の発行部数が衰退の一途をたどっていることからやがて、賞金額や対局料の減額、タイトルそのものすら消滅しかねない。

コロナ禍では国民一律に10万円を配布した。その予算の0.1%の規模でもいいので、将棋をはじめいくつかの文化事業に対して国として支援をすれば一般棋士も誇りと安心をもって専心することができ、日本社会も華やかになるのにと思う。
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