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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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日銀・金融政策決定会合のもたらす日本の行方

日本の社会や生活に大きな影響を及ぼすとあって、日経新聞は昨日の夕刊に続き今日の朝刊でも一面トップ記事で、今回の日銀・金融政策決定会合の結果を熱く報道していた。
7月29日日経一面トップ20230729日銀政策会合

ホンモノを見る人は多くないと思うので日銀の公表文書のオリジナルをコピペしておく。ポイントは赤字部分。

長短金利操作、資産買入れ方針については以下のとおりとする。
(1)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)
①(略)
②長短金利操作の運用(賛成8反対1)(注)
長期金利の変動幅は「±0.5%程度」を目途とし、長短金利操作について、より柔軟に運用する。 10 年物国債金利について 1.0%の利回りでの指値オペを、明らかに応札が見込まれない場合を除き、毎営業日、実施する1。上記の金融市場調節方針と整合的なイールドカーブの形成を促すため、大規模な国債買入れを継続するとともに、各年限において、機動的に、買入れ額の増額や指値オペ、共通担保資金供給オペなどを実施する。
(2)資産買入れ方針(全員一致)(略)


他紙の扱いは知らないが、「だからどうした?」部分に関する解説は各紙にも記載されているだろう。日経新聞も経済新聞の何恥じないようにか、熱く語っていて、3本の記事が掲載されていた。見出しを見れば主題について想像がつくだろう。右下のぎっしり詰まった記事は「日銀植田総裁の会見要旨」。

20230729日銀政策会合2

さてこの決定がどのような形で我々の生活に影響するのかというと、ボトムラインは為替レート。上の引用記事の右上の見出しに「修正巡る円高一服」とあるが、記事の結論は見出しとは逆に、「米国の利上げ打ち止めや来年以降の利下げを織り込む形でドル安・円高が進む可能性がある」というもの。これが専門家筋の大勢のようだ。

日銀はこれまで国債が金利0.5%を超えて売られると(=国債価格の下落)日銀が指値オペで無制限に国債を買い支えていた。しかし、この決定は金利1%まで国債が売られる(=国債価格の更なる下落)まで放任すると世界に宣言したのと同じ。国債価格が下落すれば金融機関は保有する国債に含み損が発生する。日本銀行はすでに債務超過だがその超過額が大幅に増える。

日銀の財務は国債のこれまでの買い入れ=財政ファイナンスで異常なまでに膨れ上がり健全化は絶望的な状態、日本国債を買うより売ろうと考える方が普通だろう。そうなれば、1%の防衛戦はすぐそこ、日銀は改めて指値オペで無制限に新たに国債を買い込まねばならない状況に陥る。

円高になるという論者の論点は金利差だけとみなしてよいのが現状、しかし近い将来を俯瞰すれば日銀が奈落の底に向かって落ち始めたのは確かである。その時何が起きるか?金利差などという生易しい話ではなく、円の信認が失われることによる円の暴落である。タイタニック号は氷山に向かって舵を切り始めた印象。藤巻健史氏は「昨日の政策変更は円安に向かっての号砲」と書いておられた。

目先は多様な市場参加者がいるので日々の値動きを見ると方向性は不明かもしれないが、中長期に見れば円安方向に変わりはないだろう。思えばこのブログ、開設した10年前から日本の財政状況に関して多々書いてきた。結果は下図の通り。
20230729円ドル長期




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