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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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強迫性障害と洗脳効果:原発処理水放出の実態(2)

昨日まで過去の復習と原発汚染水の処理の実態について簡単に解説した。いわば基礎知識でここからが本論。

1)最初の問題点は処理水放水の枕詞のように使われる「国が定めた安全基準の40分の1に希釈」という作業。昨日示したように、現在国が定めた安全基準である60,000ベクレル/リットル以下に処理された処理水が全体の35%を占めている。安全基準をクリアしているとはいえ、処理のブレや測定誤差は不可避なので安全のために2倍に希釈というなら異論はない。しかし、「国の安全基準」の40分の1に希釈というのは狂気と言っていい。そもそも希釈などせずにそのまま海に放流しても10秒後には検出不能レベルにまで濃度は激減する。希釈レベル決定の議論にはそれなりの専門家や科学的見識を持つ人もいたと思われ理解しがたい。

潔癖症という病気がある。電車の吊革はバイ菌がうようよしていて触れないとか、あまり聞かないが電車や飛行機の座席にも座れないはずだ。医学的には強迫性障害という。国の安全基準でさえ無視しても何も問題がないレベル、それにもかかわらず40倍への希釈が決定されたということは、意思決定者の多くが強迫性障害に病んでいたのと同じ。

もう一つの可能性が、2倍希釈で十分ではあるが、国民の大多数が強迫性障害患者と同じ状況に陥っているのでやむを得ず、病人を忖度して40倍に希釈することにした、というもの。

では、なぜ国民の大多数が強迫性障害患者と同じ状況に陥ったのか?答えは縷々述べてきたように新聞テレビによる洗脳。洗脳の手口は科学的事実には触れず、感情的な言葉の羅列によって読者の脳に偏見を刷り込むという方法。具体的な例を先日の記事で示した。以前A新聞が、どこかの原発の近くで老人が日々海水の放射線量を測定しているという話を美談として掲載した記事を見たこともある。

典型的な洗脳効果を用いるのが宗教である。同じようなことを何回も脳に刷り込まれると、強迫性障害患者と同様に、真実や論理を理解する機能が奪われ、いくら説明したところで目の前の事実でさえ理解することはできない。コロナ騒ぎでのマスクがいい例、オウム真理教もわかりやすいが。

先日、日経新聞の世論調査の結果が示されていた(下記)。海洋放出を「理解できない」国民は今も25%もいる。7月の調査では「賛成だ」が58%で「反対だ」は30%だった。

東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出について、政府判断を「理解できる」は67%で「理解できない」の25%を上回った。

今、中国が日本の処理水放出を理由に日本の水産物の輸入を禁止したというので連日大騒ぎになっている。しかし、同じことを2011年以降喧伝し続け、国内で風評を作り上げたのは日本の、日本を貶めることに尽力する一部の新聞・テレビではなかったのか?

先日の日経新聞、左の赤枠の記事「科学を隠れみのにするな」という(編集委員 矢野寿彦)なる署名記事があって「?」と思った。まるでA新聞の記事のようなタイトル。
20230823隠れ蓑

一言で言うと、この記事筆者から見ると体裁は整っているように見えるが、内容は論理的に支離滅裂。ちょっと紹介しておく。

まずタイトルの「科学を隠れみのにするな」。「隠れみの」というレッテルを貼ることによって、読者に処理水に関する事実を矮小化することから始まる。

続いて「先月、「核の番人」と呼ばれる国際原子力機関(IAEA)が約2年に及ぶ調査の結果、海洋放出の安全性について日本政府に「お墨付き」を与えた。」と事実が記される。しかし「以降、政治も行政もことあるごとに、この科学的根拠を伝家の宝刀のごとく、繰り返し口にしてきた。どこか違和感がある。」と続く。「伝家の宝刀のごとく」と再度矮小化のレッテルを採用、根拠のヒントもなく「どこか違和感がある」との根拠なき断定。

最後の仕上げ部分。「中国のように風評を外交カードに使う国に対しては、科学を根拠に間違っていると正していくことが引き続き大事だ。」ととりあえず正しいことを書く。しかしその後に続けて「国内に向けても説明と情報発信を続けなければ、ただ「科学」をふりかざしても不安は取り除けないだろう」。正確な説明や情報発信のためには科学的な事実は最大にして不可欠な要素、それを「科学を振りかざして」と再度のお得意な矮小化と視点のすり替え。

まるでA新聞の記者が書きそうな文章だが、これが日経新聞編集委員の知能程度なのかと驚いたというか呆れた。





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