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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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サンジミニャーノとシチリア

朝の日課として、顔を洗って朝食の席に着くと、まず新聞を開き端から端まで丹念に目を通す。と言っても多くは見出しで気になると記事だけを読む。加えて新刊本や週刊誌の見出しにも目を通し、広告に目を流すことも多い。たぶん毎朝1時間はそうやって過ごしているだろう。

先日の夕刊で目に止まったのが海外旅行の広告。海外旅行に行きたいという熱意はいつしか全く消えてしまったが、広告の中の写真に目が止まってしまった。それがこちら。イタリア旅行の宣伝など珍しくはないが、4枚使われている写真の一枚がサンジミニャーノだった(赤枠)。
20230912サンジミアーノ

拡大すると雰囲気が多少感じられるかもしれない。多数の石造りの塔が建つ石の壁に囲まれた小さな町、もしくは村である。ノルウェー滞在中にここを訪れ壁の中の二つ星の宿で一泊した。中はほぼ100%が中世の建物だったような印象があるが、多分印象が美化されてしまっただけかもしれない。それほど中世に紛れ込んでしまったような錯覚に陥る町であった。まるで村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や現在読んでいる「街とその不確かな壁」の第一部を彷彿とさせるようだが、今は観光地でありそのような趣はないので念のため。
20230912サンジミアーノ2

それだけではなく、帰国後、安野光雅がサンジミニャーノを描いたリトグラフに出会ったので購入、今も部屋の壁にかかっている。今見たら番号は722/800とあった。確か、昔、記事を書いたよなと思いブログ内を検索すると2021年1月に書いていた。安野光雅の死亡記事に合わせて記したものだった。サンジミニャーノと絵の購入経緯について記しているので興味ある方はどうぞ→こちら

20210120.jpg

記事にあるように、フィレンツェからはバスを乗り継いでいかねばならないとあって、日本人観光客は皆無の町であった。多くのイタリアツアーがあるが、サンジミニャーノを訪れるツアーは珍しく企画した担当者に拍手。同じく拍手がその下にあった目的地が南イタリアとシチリアのツアー。アグリジェントとタオルミーナがフューチャーされていたので目に止まった。
20230912シチリア

ツアーはそれぞれの地に一泊と二泊する旅程である。シチリアも別の機会に訪れたが我々もアグリジェントに一泊、タオルミーナに二泊であった。この旅、イタリアなのでレンタカーで回る元気はなく移動はバスと列車。宿も帰る日の夜だけ都会のホテルを予約したが、他は現地の案内所で見つけた二つ星のホテルに泊まるというもの、タオルミーナはあまりにいい所だったので連泊となった。ツアーには含まれないシラクサも訪れた。いずこも日本人の影はなく、広告を見たら25年くらい昔の記憶が生き生きと蘇った。イタリアに行くならシチリアはお薦め。
20230912シチリア2

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