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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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朝日岳の悲劇

7日朝、栃木県那須町湯本にある朝日岳(1896メートル)の登山道付近で60~70代とみられる男性2人、女性2人の計4人の遺体が見つかった。県警那須塩原署によると、6日午後0時20分ごろ、60代男性から「同行者が低体温症になって動けなくなった人がいる」との通報があった。
20231014朝日岳遭難記事

那須の朝日岳はロープウェイもあって、山は山でもハイキングレベルの山。在職中、会社で「山悠会」なるハイキング部を作った。スローガンは、1)登りが2時間以内、2)景色がいいこと、3)雨天どころか曇りでも中止。要するに天気のいい日に超ラクな山に行くという軟弱な同好会であったが、その「山悠会」で訪れたことがある。

遭難など考えられない山だが、6日は風が異常に強かったらしく三斗小屋温泉からの帰りに稜線で歩くこともできない強風に遭遇、体温を奪われ動けなくなったようだ。

歩くことができないほど、ではなく歩けない強風を上越国境稜線の丹後山で経験した。新潟県の銀山湖から荒沢岳を通り丹後山から十字峡へ下る日のことだった。大学院二年生の時で研究室の一年生二人と四年生の4人パーティ、このころはルート上に小屋はなかったのでテント泊まり。下山の日の午後になって風が強くなり、歩けなくなった。四つ這いになって前進を試みるがザックを背負っているので横倒しにされてしまう。さすがにヤバイぞということで、熊笹の中に入りテントを袋状につかって中に潜り込んで夜を明かすことにした。下山の午後だったので食べるものは4人合わせてビスケット1パックとチョコレート1枚だけ。夕食はひとりビスケット3枚、チョコレート2かけら、残りが朝食。若かったし、決断も早く体力はほぼ温存、止まなかった風はない、という知識があったので深刻さは全く感じなかった。

今回の遭難はほぼ高齢者、かつ体力を使い切ってしまったのだろう。気になったのが遭難した場所。ここは南アルプスや北アルプスと違って小さな山だったから。

ここは天気が良ければ楽に登れて気持ちの良い山である。下の写真は朝日岳山頂から見下ろした登山道。正面が茶臼山で左手の斜面にロープウエイの駅が小さく見える。また右手の小さな高まりと茶臼だけの鞍部には小屋も映っている、朝日岳山頂から小屋までは30分ぐらい。
20231014朝日岳からの俯瞰図a

マップがこちら。縮尺がなくて恐縮だが小屋から朝日岳山頂まで30分だからたいした山でないことはわかるだろう。遭難された方も簡単に避難小屋まで到達できるはずと考えたに違いない。
20231014那須朝日岳マップa

こちらは読売新聞に掲載されていた現場の図。上のマップの青の四角の拡大図である。遺体の発見場所は小屋からわずか200‐500メートルの所である。
20231014朝日岳遭難場所

避難小屋からみた朝日岳方面。屋根の上の小さな山が剣が峰、その奥左側が遭難現場になる。
20231014遭難現場0a

ここが遭難現場付近。撮影ポイントあたりに倒れていたと思われる。天気さえ良ければ何ともない道。
20231014遭難現場2a

こちらは山頂直下の写真、北側を撮影したもので、遭難現場はここよりも2‐300メートル手前と思われるが、やはり天気さえ良ければ何ともない道。ただ、ここは火山、木がない。風が吹けば吹き曝しとなり、確かに歩くこともかなわず、また逃げ込む場所もない。
20231014遭難現場1a

タラレバとはいえ強風が想定されるのであれば、三斗小屋温泉から避難小屋に直接出る南側の迂回路を進んでいれば悲劇は防止できたかもしれない。
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