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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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藤井八冠達成余話

藤井八冠が八冠達成という偉業を成し遂げ、かつ達成された棋戦の王座戦第四局がこれまた歴史的な大逆転勝利という将棋アニメでもないぐらいの劇的な幕切れだったので、今もネット上には関連記事が多数アップされている。昨日はNHKでも取り上げられていた。
20231019NHK.png

様々な角度からの記事があり、NHKもカバーしていた王座戦第四局の劇的な逆転場面である122手目と123手目に関する技術的な記事も非常に多い。これに関しては日曜日にだれよりも早くスポットライトを当ててブログ記事を書いた。速報性においては日本一を争そえるぐらい。

ブログから再掲するとこの場面→こちら
20231012王座戦第4局3

記事にはこう書いた;「これが痛恨の落手直前の局面。後手(上側)の藤井が5五銀と打った局面。5五銀は形づくりの手で、画面中の下部のコメントのように誰が見ても永瀬の勝ち、永瀬が4二金と打てばたぶん藤井は投了を告げるつもりだったのだろう。」

しかしネット上やNHKの番組に登場する実名の多数のプロ棋士コメントは、それとは逆に5五銀は藤井の勝負手であってそれに永瀬が惑わされた、という見解が全てであった。そうなんだ、ではないと思う。投了するつもりの形づくりの手に対して永瀬が必敗の手を指した現実に、プロ棋士がそれを率直に指摘することはあまりに非情すぎてできなかったというのが実情ではないか。それほどありえないミスだった。

実際、この局面の直前に控室では藤井の投了間近ということで、関係者がエスカレーターで対局室に向かっていた。

5三馬を指してから三秒後の永瀬の反応。後悔で頭を掻きむしっている。NHKでもこの瞬間は動画で放映された。
日経新聞朝刊から 20231019迫真2

日経新聞では月曜から「迫真」というタイトルで藤井聡太に関わる特集記事を連日掲載している。この中に興味深い記事があったので記録しておく。
20231019迫真3

1996年に九段の羽生善治による七冠独占が達成された。この時九段の森下卓は将棋界では有名な言葉を吐いた、「屈辱以外の何ものでもない」。森下もA級に10期在籍した強者、この言葉は森下の矜持が言わせた正直な心境でありゆえに多くの人の共感を得て歴史に残った訳であるが、ポイントは森下にとって羽生は同じ地平に立っているとの認識があっての発言である。A級でなくても立場上プロ棋士は全員同列、ゲームはハンデもなく対等に対局される。

というのが基礎知識。「迫真 藤井聡太八冠の時代3」の結びにこうあった。

圧倒的強さを体感してきた棋士の間ではこんな言葉もささやかれる。「藤井さんからタイトルを取る人は、まだこの世に生まれていないかもしれませんね」

若手のコトバだろうとは思うが、「この世に生まれていないかもしれません」というフレーズが凄い。上述のように、実力差は認めてもプロは同列、同じ地平に立っているという意識がなければならない。にもかかわらず、素直な認識とはいえ、このようなことを思わせる藤井聡太は超のつく異次元の存在なのだろう。
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