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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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林住期という実感

三週間ぶりの山荘である。月末の紅葉のピークにお客さんを連れてくる予定であったが予期せぬ発熱、と言っても微熱であったが、大事をとってドタキャンした。だから今年は黄葉の森を見ることもなく葉も落ちて晩秋となってしまった。いつも思うが紅葉のピークは一瞬、桜が儚い束の間の夢としたら、紅葉は夢でも見損なうぐらいか。

12時頃出発して山荘着は16時ごろ、ようやく山の端に日が落ちるのに間に合っただけ、まさに秋の日は釣瓶落とし。
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すっかり葉を落としたミズナラとブナの森を目にしたら頭に「林住期」という言葉が浮かんだ。

「林住期」について初めてブログに記したのは10年前、会社を辞めた年の九月であった。四行期を一般に広く紹介したのは五木寛之で、古代インドでは人生を四つの時期に分けて考え、これを「学生期」、「家住期」、「林住期」、「遊行期」という。彼は「私は壮年期をすぎた人生を林住期とみて、そこから遊行期に至るプロセスを人間のもっとも人間的な時代と考えてみた(下山の思想)」と書いていた。その頃はまだまだ若く頭の中でそうなんだと納得したのだが、今思うと頭の中だけ。体力の衰えを如実に覚える身にとって、今日見た日暮れの景は、まさに壮年期過ぎた身には切実にこれが「林住期」なのだとの実感を覚えた。
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