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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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1000億円てどのくらい?

先日在職中に1000憶円を不幸にして損失する事態に陥った話を書いたが、1000憶円という規模に対して1000万円の1万倍ぐらいという中学生レベルの認識しかなかった。ついては社会人としてもう少しまともな認識を持つべく、日本の会社における営業利益という物差しで見てみることにした。具体的には東証プライム、一昔前の東証一部上場企業の2023年3月期の決算に関し東証が公表している資料を基に実態を調べた。

東証の資料は業種別に、売上高、営業利益、経常利益の3件についてまとめた一ページの表である。1ページにまとめている点において知性が感じられ、日本経済のスナップショットが一望できるという点でも完璧な資料である。参考までに本物はこんなPDF資料、一部を拡大したのでどのようなものかわかるだろう。
20231126データ元

表データなのでこれだけでは役に立たないので図で表した。まず全体像、東証プライム3月決算の1118社全体と、さらに製造業と非製造業の二つに分けての全体像である。総額を企業数で割れば東証プライム上場会社、日本の一流企業と言い換えてもいいかもしれない、の平均の営業利益がでる。利益率は業種によって大きく異なるので売上高に意味がなく、また経常利益は本業以外の特殊な要素が入ってくるため、すなわち本業での儲けが直接現れる営業利益で見ることにした。

昨年度の決算なので今年より少なくはあるが、東証プライム上場企業1118社の単純平均は374憶円であった。すなわち、平均すれば日本の一流企業は年間働いて374憶円の利益を生み出していたというのが実態。製造業は平均より高く非製造業は平均より低いが大差はない。イメージより多いのか少ないのか人によって異なるだろうが、チコちゃんは知っているのだろう。

いずれにしろ1000憶円という規模は、平均すれば一社当たり日本の一流企業の従業員全員が二年間働いて得た儲け以上の金額であった。へー。
20231126G全企業

せっかくデータがあるので、業種別に見てみる。金融業界と保険業界は営業利益欄に記載がなかったので省いている。業種の右側の数字はその業種に分類される会社数。予想されたことではあるが、業種による差が著しい。電気・ガス業とゴム製品の2業種は100憶円未満である一方、輸送用機器、すなわち大手自動車会社を含む業界や、油価高騰の恩恵を受けた石油・石油製品業界、海運業では1000憶円を超えていた。

もっとも同じ業種に属していても、1位の輸送用機器業界48社のうち1000憶円を超えるのは10社もないだろうし、逆に業界平均として低位であっても1000憶円を超える会社もあるはず。データがないので検証できないが、営業利益別に並べれば対数正規分布になると思われ、全体の5%前後、数十社は1000憶円を超える営業利益を上げていると思われる。その多くは数千人以上の従業員を抱えているだろう。言い換えれば日本には無数の非上場会社があるので、1000憶円という金額はほぼすべての会社の年間営業利益を上回る規模であることがわかる。
20231126Gプライム企業

1000憶円の損失というのは、日本においてはごく一部の会社以外には耐えられない金額、それを即金で支払い、かつ損害を与えた原因である当事者に一言の叱責もなく通常通りに業務を遂行させる会社もすごい。いい会社だったのかな。
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