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風の行方とハードボイルドワンダーランド

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完全情報ゲーム

藤井聡太棋王に伊藤匠七段が挑戦する 第49期棋王戦五番勝負第二局が24日の土曜日に行われた。

第一局は藤井棋王の先手番で、結果は相入玉となる持将棋で引き分け。この将棋、観てはいないが局後の両者のコメントがたいへん興味深かった。

プロの公式戦で初の持将棋を経験した藤井棋王は「飛車を押さえ込まれて自信のない展開になってしまった。飛車を回って使っていく筋を見せたほうがよかったかな」と悔しそうに振り返った。振り駒で後手となった伊藤七段は自身2度目の持将棋で、「予定の方針ではあった」と明かした。先手番で抜群の成績を残す藤井棋王に対して、負けない作戦を用いた。

将棋は碁やチェスなどと同じく対面型の「完全情報ゲーム」と分類される。「完全情報ゲーム」では、すべての意思決定点において、これまでにとられた行動や実現した状態に関する情報がすべて与えられているような展開型ゲームのことをいう。言いかえれば、情報集合がすべて 1 点からなっており、どのノードにおいてもそこで手番をもつプレーヤーがそれまでの歴史を完全に把握できるようなゲームである。(ウィキより)。わかりやすく言えば、トランプでは一般に手札を隠すが、将棋や碁では情報が全て公開されていて、違いは先手と後手の違いだけ、ということである。

「完全情報ゲーム」は、先手必勝、後手必勝、引き分けの3種類に分けられる。先手必勝のゲームの代表が碁、経験上から先手番の黒は現在6目ぐらい有利としてゲームが成り立っている。後手必勝のゲームは知らないが、もしかしたら将棋がそうなのかもしれないと何となく感じていた。引き分けとなるゲームが小学生がやる
マルバツゲーム。20240226マルバツ

以上の知識を以って話は第一局の両者のコメントに戻る。先手の藤井はたぶん最善の手に近い手を指し続けた。後手の伊藤は「負けないための」最善の手を指し続けた。結果は引き分け。今後何年もしくは数十年先には、将棋は神が対戦すれば引き分けになるゲーム、ということが判明するかもしれない、との予感を覚えたのが第一局であった。ただし将棋を指すのは人間、完ぺきではない。悪手を指した方が負けるという人間臭いゲームであり続けるのだろう。

さて土曜日の棋王戦第二局、昼過ぎに中継のページを覗くと、藤井棋王の後手番で藤井陣(上側)は裸の王様状態の上、4一に飛車を打ち込まれた局面、次の9一飛車成での香取りと2一の桂取りを同時に防ぐ手はない。一方先手の伊藤陣(下側)は金銀が王様を守り手つかずの状態。しいて藤井側の有利な点を探せば手駒が豊富なことだが素人目には藤井棋王の負けは確実に見えた。自分だったら闘志も萎えてこの局面で投了するかもしれない。
20240224棋王戦第2局

さすがに藤井も長考に沈んでいる局面だった。結局1時間の昼食休憩を挟んでの1時間28分の長考の末に差された手は8六歩。AIも予想していなかった手で、AIの「評価も悪手」だった。

この手に対する中継画面のコメント欄、解説になっていない解説が面白い。
・・・船江六段は☖8六歩が指されたと聞いて目を丸くした。検討になかった手だ。歩切れの相手に歩を渡す手は指しづらい。しかも後手の狙い筋がわからない。(中略)。ただ、藤井が1時間28分をかけて指した手だ。はるか先に後手有望な局面を見つけたか。

20240224棋王戦第2局89手目

暗くなってから藤井棋王が負けたのだろうなと思いつつ再度中継画面を覗くと局面は藤井有利。下図は89手目、藤井の5五角に対し、伊藤七段が4五香と角取りに打った場面。なんと、この局面から五手先で伊藤七段が投了、藤井が五番勝負で先勝する結果となった。改めて、将棋は最善手も必要だが、悪手を指した方が負けるゲームだと思った。

5手で終わったのは4手先で伊藤七段に悪手が出たためでもあるが、それはそれとして藤井の次の一手と三手目、そして五手目を当てることができればあなたは将棋の才能あり。
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