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風の行方とハードボイルドワンダーランド

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洗脳戦(3)地球温暖化と炭酸ガス削減(完成版)

1月に「洗脳戦」と銘打った記事を書いた。日経新聞に「ニセ情報より怖い洗脳戦」と題するの論説記事が掲載され、中国とロシアについて議論を展開していたのだが、日本の政府や新聞テレビによる洗脳もなかなかすさまじいもの。1月の第一回は放射線に関する恐怖の扇動とその帰結としての福島原発避難命令にともなう災害関連死であった。ブログ開設当初の2013年ごろから放射線に関する多数の記事を書いており、思い付きで書いたものではない。避難命令を受け約2千人が亡くなったのは実態で、この方々は死ななくてよかったというもの→こちら

2月はその続きとして新型コロナウイルス感染症に対する過剰反応。こちらに関しても、当初の2020年の春からたぶん100本を超える記事で、新型コロナに関する様々な角度からの実態を記してきた。2月の記事ではそれらの記事から日本における新聞テレビの報道が恐怖を煽る洗脳に過ぎず、政府や自治体の対応が実態にそぐわないもので国民の経済的社会的損失は莫大であったことを示したもの→こちら

そして今回は地球温暖化と炭酸ガス削減の話、これまで数多の記事の要旨である。

地球温暖化と炭酸ガス削減に関する情報源は世界的規模で全てIPCCであり、具体的には2021年に発表された第6次報告書(AR6)である。膨大なレポートであり全部読むことすら不可能であるが、地球温暖化の原因は炭酸ガスである、という科学的根拠は第1作業部会(WG1)の(自然科学的根拠)という報告書に記されている。

この図は地球温暖化と炭酸ガス削減の錦の御旗のような図で、たぶん見たことのある人も多いと思うが、これがAR6に記載されている図の日本語版(JCCCA作)である。
JCCCAのHPより 地球の気温

・IPCC:(国連気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change))人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和方策に関し、科学的、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として、1988 年に国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された組織。

・JCCCA:全国地球温暖化防止活動推進センター( Japan Center for Climate Change Actions)は、平成11年4月8日に施行された「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき同年7月1日に指定されました。、すなわち政府機関。

JCCCAによる第6次報告書の第1作業部会の主な結論(概要)の紹介には元のレポートの訳ではあるがこう書かれている。
〈地球温暖化の原因〉:人間活動が大気・海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。

この天下り的というか問答無用という態度に違和感を覚えたので、AR6の第1作業部会(WG1)のをとりあえず見ることにしたのが事の発端。とはいってもWG1のレポートも膨大らしく開くことができなかった。で、Technical Summary(TS)なるレポートを開くが、サマリーとはいえ112ページもある。

大学で地質学概論ぐらいは受講したし、石油開発会社で社会人生活を送ったこともあって、地質専門家に近い常識は持ち合わせている。すなわち地球の歴史に関する素養はあり、地球温暖化の原因が炭酸ガスという世の雰囲気には違和感を以前から感じていた。よってどうして地球温暖化の原因は炭酸ガスであると言い切れるのかに対し、ワクワクということでページを開いて行ったのが2021年の11月だった。

結論はレポートを見てびっくり、112ページもの(自然科学的根拠)が示されているはずのレポートに、地球温暖化と炭酸ガス因果関係に関して意味ある図は1枚だけ、しかも肝心な部分には一言も触れられていなかった。

それがこちら。TSの44ページにある。しかも「肝心な部分」である赤枠は、図に載せられているだけでで言及は一切なし。著者たちにとっては、あらゆる科学的事実を検討しレポートに掲載しているという証拠のつもりだろうが、不都合な真実に対しては掲載するが見ないことにするという姿勢を証明しているようなもの。この図のどこが問題なのか?
IPCCAR6(WG1PHB)地球の地質時代気温変化a

赤枠部分は現在から約80万年前までの氷河期の期間の気温とCO2の変動を示している。氷河期に関しては研究が進んでおりかなりのことが解明されている。氷河期は6つの氷期からなりそれぞれに名前が付けられている。そして氷期と氷期の間が間氷期と呼ばれる温暖期。現代は最後の氷河期であるヴュルム氷期が終わった後の間氷期にあたる。
Ice Age

下図はギュンツ‐ミンデル氷期の間の間氷期から現在までの、気温ではなく海水面の変化を示した図。左端が現在で、右に行くほど古い時代になることに注意。この図では現在は4番目の間氷期になっている。過去の気温となると推定値になるが、海水面は観測値なので信頼性は高い。いずれの間氷期も海面は現在と大きく変わらず、一方の氷期では海水面は現在よりいずれの氷期においても100メートルほど低い。すなわち氷期には水は氷となって地表を覆い、逆に間氷期では氷が解けて水面が100メートルほど上昇する。

以上のように氷河期においては氷期と間氷期が、言い換えれば地球寒冷化と温暖化がほぼ定期的に繰り返されてきた。現在は最後の氷河期であるヴュルム氷期が終わった後の間氷期にある。ICPPのレポートは、このことが一言も述べられていない。
20211211間氷期

TSの44ページの図の赤枠の期間期間は80万年間、2017年6月10日に記したブログ「温暖化対策を語る前の基礎知識」で引用した図がやはり80万年間の南極の気温変化を示したグラフ。TSの44ページの図が小さくてわかりにくいが、たぶん同じ出典の資料だろう。寒冷化と温暖化が比較的定期的に生じていることがわかる。また20万年前の間氷期に赤線を引いたが(by管理人)、このころにホモ・サピエンスが誕生した。人類の生まれる前から地球の寒冷化と温暖化は繰り返していた。
温暖期

36億年の地球の歴史の中で、地磁気の逆転が何度も生じていることがわかっている。最後の地磁気逆転が生じたのは約77万年前。この頃から氷河期に入った。その因果関係が証明されているわけではないが、何らかの関連性があってもおかしくはない。

第1作業部会(WG1)のレポートが「自然科学的根拠」を謳うのであれば、図を引用している以上、上記のように地球科学的には現在観測されている温暖化は間氷期における普遍的な現象、という認識もあったはず。だからこそ、「〈地球温暖化の原因〉:人間活動が大気・海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。」と書いたのではないかと思えてしまう。

もう一つ、WG1のレポートに対する不信感の原因がTSの47ページの図。シミュレーションによる気温の測定値の精度を示すもので、右には過去1000年間、左の図には現在の気温と地球史的ないくつかの時代の気温を並べ、計算値と推定値が直線に並ぶから、WG1で持ちているシミュレーターの予測値は正しい、というものである。
20240302温暖化傾向1

目に止まったのが左の図。天気予報や台風の予測は極めて精緻なシミュレーターであるにもかかわらず誤差は大きい。かつシミュレーター自体が境界条件の設定により、いわばどんな値でも出すことができるものである。図に示されたEoceneは約5000万年前、Plioceneは500万年前、そしてヴュルム氷期末は1.5万年前、現在の気候を計算するシミュレーターで、詳しい情報すなわち境界条件がわからない大昔の気温を計算することに意味があるのか疑わしい。上述のように入力データ次第でどんな値でも出すことができるから。
20240302温暖化傾向2

下記のコメントは上述の2017年6月10日に記したブログの記事の〆の一節、この見解は今も全く変わらないので再掲しておく。

「温暖化」は太陽系、もしくは地球の摂理に基づくものであり、ちっぽけな人間が「温暖化対策」などと偉そうに言うものではないということ。津波対策として堤防を気付くのと同じで、自然と闘かうという態度は英雄ではなく単なる無知に基づく傲慢以外の何物でもない。先に記したように我々は間氷期という幸せなタイムウィンドウに生まれ合わせている。温暖化のデメリットもあるがメリットは莫大。地球の平均気温が2度下がったら数億人が餓死もしくは凍死するだろう。「温暖化対策」とはデメリットによる被害を最小化する方向に知恵を絞ることである。
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