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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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日本人の起源(1)完成版

4年ほど前に「寒冷化の悲劇と温暖化の恩恵」と題して、人類史に触れたことがある。ホモサピエンスの一種である現生人類の爆発的な繁栄の背景には間氷期の温暖化の寄与があるという話→こちら

さて先日書いた「古代ヤポネシア」の記事と4年前の記事、さらに地球温暖化に関する数多の記事を書くにあたって調べた記憶を重ね合わせると、「ミトコンドリア・イブ」の確認された16万年前の現生人類の誕生から、今ここに日本人が存在しているプロセスが大分見えてきた。少々手間ではあるが、この機にその壮大にして世界史の教科書にはない細かな話を記すことにした。

現生人類、ホモサピエンスの前には猿人だの原人、旧人などヒトの祖先が誕生していたのだがそこはパス、現生人類の誕生した16万年前から始める。「ミトコンドリア・イブ」の論文は科学雑誌ネイチャーに1987年に発表された。多少?マークを禁じ得なかったが、現在現生人類が16万年ぐらい前に東アフリカで誕生したことはほぼ共通の認識になっているらしい。

その当時、人口的にはわずかではあったがヨーロッパではホモサピエンスの一種であるネアンデルタール人が、シベリアはデニソワ人が生活していた。ネアンデルタール人には進化していない原始人の原型のイメージがあるが、遠目には現生人類とあまり変わらない外見をしていたと考えられているそうで、文化の痕跡多数確認されているそうだ。

下図では20万年の所に赤線が引かれている(by筆者)が、これは4年前のブログからコピペしたため。16万年に読み替えてほしい、大した問題ではないが。
ホモサピエンスの誕生

さて、16万年前の地球はリス氷期であった。最後の氷河期であるヴュルム氷期の前の氷期である。氷河期といっても地球全体が雪や氷で覆われたわけではない。熱帯はなかったかもしれないがかなり平均気温は低くても生きていくに足る環境もあった。現在も北海道や北欧、カナダで人が生きているように。

そして13万年前に氷河期が終わり間氷期に入る。下図の青線は海面の相対的高さであって気温ではないが、実質的に気温と同じ、氷河期には気温が低下するので陸上に氷河や氷床が発達、その結果海水面は下がり、一方間氷期では気温が上昇、氷河や氷床が融解し海面が上昇するということ。
20240424間氷期

20240424人類誕生後の氷河期

間氷期に伴う気温の上昇により、アフリカで暮らしていた現生人類たちは行動範囲が広がり北に広がっていった。いわゆる出エジプトと言うか出アフリカ、アラビア半島には4万9000年前ごろに到達した。見方を変えると現生人類の誕生から10万年ほどはアフリカで暮らしていた。出アフリカから現在までが約5万年、10万年という時間は非常に長い。

数が少なかったことは確かだが、そのせいなのかどうかは分からないが進化が遅かったためだろう。一方、それだけの時間があれば個体群ごとに形質の差も生じていたと思われる。現生人類がネグロイド(黒色人種群)、コーカソイド(白色人種群)、モンゴロイド(黄色人種群)、オーストラロイド(黒褐色人種群)に分かれたように。

アフリカを出た後、彼らは西や東に向かった。ヨーロッパの端には4万7000‐2000年前に、インドには4万8000年前、ロシア中部には4万5000年前に到達した。この時、これらの地が無人の荒野であったわけではない。先住人としてネアンデルタール人やデニソワ人が住んでいた。2010年にネアンデルタール人の全ゲノムが解読され、アフリカ人を除く現人類にはネアンデルタール人のゲノムが2%ほど存在していることが発表された。現生人類は彼らと混血していたのである。確認はされていないがアジアではジャワ原人や北京原人の末裔と混血していったことも考えられるだろう。アフリカを出た時にはかなり現生人類の形質に差が生じていたと思われるが、さらに混血によって形質差は拡大、個性化していったことだろう。

現生人類とネアンデルタール人では言葉は通じない。一方、アフリカ人を除く全人類にネアンデルタール人のゲノムの存在が認められるということは、混血がかなり大規模であったともいえる。どのようにして両者の混血が生じたのか不思議。現生人類の女性がネアンデルタール人の男性を野生的で素敵と思ったのか、逆にネアンデルタール人の男が現生人類の女性をかわいいと思ったのか、愛に言葉は要らなかったということなのか。

いずれにしろ1万年もあればいろいろなことがあったに違いない。そして彼らが日本にたどり着いたのは、下図では3万8000年前となっている。なお彼らの一派がミクロネシアやポリネシアに達したのは3500年前以降。日本人の祖先は南方から来ることはありえない。
20240424現生人類の拡散

この現世人類の足跡想像図、いくつかあるがどれも大差はない。下図では日本到達は5万5000年‐3万年となっている。
20240424現生人類の拡散2









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