風の行方とハードボイルドワンダーランド

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真犯人は誰?東電に賠償命令

一昨日の記事。福島地裁の潮見直之裁判長は26日、事故と自殺の因果関係を認め、「展望の見えない避難生活への絶望と、生まれ育った地で自ら死を選んだ精神的苦痛は極めて大きい」として東電に約4900万円の賠償を命じたそうだ。関連記事を見ると、明らかに原発の事故による避難生活を起因とする自殺者がいる。
福島自殺

で、犯人は東電であるという判決。この裁判長、犯人は東電しかいないと決めつけて量刑だけを決めたのだろう。裁判官というのは法律の暗記しかしていないので、科学リテラシーの欠如は疑うべくもないが、その程度の知的レベルの裁判官に単独犯扱いされる東電が気の毒。東電は是非控訴すべき、と世の中の反発を一手に買いそうなことを敢えて記す(ちなみに東電と利害関係は全くありません)。

背景は、以前に記した放射能レベルとリスクの話、かなりまとまったことを多々書いた。本件に関係するのは以下の3本。
5月22日:若田さんと福島(http://bb79a.blog.fc2.com/blog-date-20140522.html)
1月27日:脱原発の必要性(4)-LNTモデル(http://bb79a.blog.fc2.com/blog-date-20140127.html)
1月26日:脱原発の必要性(3)-放射能の人体への影響(http://bb79a.blog.fc2.com/blog-date-20140126.html)

原告の居住地は福島県川俣町山木屋地区で、最も放射能汚染の大きいエリアに属する。では、その線量は現在どれぐらいなのか?原子力規制委員会HPのデータによれば、ほとんど1μSv/h以下。この線量は玉川温泉 浴室の0.30~0.50μSv/hとほぼ同じ、岩盤源泉はもっと多く1~15μSv/h。すなわち、タダで玉川温泉に湯治に行っているようなもの。要するに全く健康に影響ない、というか、健康にも良いレベル。だいぶ減ったが、元のレベルも、所詮健康に影響のないレベル。少なくとも長期間の避難生活は不必要。
川俣町山木屋地区線量

すなわち、住民に「展望の見えない避難生活への絶望」を与えたのは東電ではなく、国、もしくは県なのである。裁判長は「住民は避難を余儀なくされ、さまざまなストレスを受けて自死(自殺)に至る人が出ることも予見できた」と、東電の責任を厳しく指摘した。予見できたのなら、全く無駄な避難を命令した国もしくは県こそ、責任を指摘されるだけでなく、死者を含めて慰謝料を払い、また国民の税金を無駄に浪費した責任を糺されねばならない。予見できたと裁判長が判断するなら、未必の故意による殺人罪の適用すら可能かもしれない。

なぜ、こんなバカなことが起きるのか?多分役人にとっては、住民が避難を余儀なくされ、さまざまなストレスを受けようとも他人事であるからだろう。多くのマスコミがヒステリックに叫ぶ中で、その流れに棹させば、自分の経歴に傷がつく、という意識が働いていたと思う。多くの官僚の中にはまともな人もいたと信じたいが、日本は真実や正義より重要なことがある、という人が多い国だから仕方ない。その背景には朝日新聞のヒステリックな偏向記事の影響も大きいような気がする。700万部に対応する購読者がいるのだから。



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