風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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自殺学の基礎知識(2)

日本の自殺統計は警察庁の資料に詳しい。こちらは年齢調節なしの実数ベースなので実態がよくわかる。総数ベースでみると、WHOの18.5人に相当する警察庁の数字は21.4人(平成25年)。20%近く多い。これは日本が世界一の長寿国であるため、年齢調整すると小さくなる。逆に、平均寿命の短い国では実数に比べると大きく出る。なるほど、先日の記事でトップに並んだ国やアフリカに数字の大きな国が並ぶのは、平均寿命が短いから。となると、実数ベースでみれば、ロシア系と、韓国、日本がトップグループである可能性が極めて高い。

さて、14年間総数で年間3万人を超えていたが平成24年には3万人を割り、昨年は2万7000人ほど。減ったとはいえ、男性で見れば30.3人、これは上述のように世界でもメダルを争う水準。興味深いのが1998年に急増、以降高止まりしていること。このころはオスロに暮らしていたので実感は無いが、世界的な不況だったような気がする。油価が暴落したのもこのころだった。
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興味深いのが月別自殺者数。見た感じでは有意な差が認められそうで、春に多く12月が少ない。春には「春愁」という季語がある。なるほど、昔から日本人はそうだったのだ。一方12月、師走というぐらいで、生きるの死ぬのということなど、考えている暇はない、ということか。
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次に年齢階級別の推移。常に50-59歳が高い。無事このバンドをパスしたので一安心。しかし、次に高いのが60-69歳。面白いのは70代で、40代より低かった。70代のおじさん、おばさん元気だよな、という実感は正しかった。しかし、昨年の調査の結果、70代は50代の次に危ないと判明した、と、まじめに語るほどの差はない。年齢階級と職業構成から説明がつきそうなのが職業別自殺者数。高齢の自殺者が多いので無職者が多い。もっとも無職者が多いから高齢者に多い、という言い方もできる。いずれにせよ、これから危険地帯を生きていかねばならない。
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原因・動機別も載せておく。
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最後のトピックが県別自殺率。当然県別に統計を取れば差があるのは当然だが、問題はその有意性。平均が22.5人、標準偏差が2.9人、原統計では二年間の値が載っており1位も最下位も同じ県なので、トップグループとボトムグループでは多分97%以上(勘です)の優位性がある。で、結果。1番低いのが神奈川県。以下、奈良、大阪、岡山、石川、千葉、京都、沖縄と続く。一方1番高いのが山梨県。神奈川県の1.5倍以上ある。BMが岩手県。以下、新潟、秋田、島根、群馬、高知、青森、山形、栃木。背景にどんな理由があるのかは各自ご考察のほど。
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