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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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幻のSTAP細胞

 「理化学研究所は19日、都内で記者会見し、STAP細胞の有無を調べる検証実験で「再現できなかった」と正式に発表した。3月まで予定していた実験も打ち切る。小保方晴子研究員と、理研の別チームが進めていた実験のいずれでも作製できなかった。下村博文文部科学相は閣議後会見で「STAP細胞が存在しないと確定した」と語った。今後の焦点は不正が起きた経緯の解明に移る。」(12月19日日経新聞夕刊)

STAP細胞については5月6月と、いくつか記事を書いたので回顧しておく。

最初に触れたのが5月29日。STAP細胞の捏造騒ぎの頃。こんなことを書いている「・・・ただ再現されていないのも事実。ではどうするか?(中略)彼女に公開実験をする機会を与えればよいだけのことだ。」

次に6月4日「・・・感想としては、STAP細胞はできる、ただし多分、iPS細胞のような実用的多機能性については更なる研究が必要、いうような気がする。多分誰もがどこかで少しずつ間違っているのだろう。以前に書いたように、小保方さんに再現してもらうのが一番早く決着がつく。」。この時点ではSTAP細胞の定義が曖昧だったので「STAP細胞」と書いたが、現在の表記では「STAP様細胞塊」が正確な表現。そう読み替えてもらえばよい。

結局7月になって、小保方さんが公開実験をすることになった。だから言ったのに・・・、という感じ。

7月1日のコメント「・・・多分ありそうな結果は、Oct4を発現した細胞は確かにできるが、Oct4を発現した細胞(6月4日のブログでは、これもSTAP細胞と記した)がSTAP細胞と呼べるか否かで次の騒ぎになるような気がする。」。

これは重大な予言。なぜなら、今回発表された結果が、この通りになったからだ。すなわち、ネット上で得られる情報だけで、STAP細胞の本質が十分わかってしまう。

今回の理研の検証結果は理研のHPに詳しい。新聞では、「不正」追及のお祭り騒ぎだが、どこから不正という概念が出てくるのか、理解に苦しむというか、「不正の捏造」じゃない、と言いたくなる。

簡単に実態に触れておく。下図は日経新聞からの引用。今回の再現実験結果が大変わかりやすくして正確に書かれている。ひとつ、重要なポイントを確認しておく。今回の報告書に、「なお研究論文でのキメラ作成は、山梨大学の若山教授(当時 発生・再生科学総合研究センター チームリーダー)によって行われた」と明記されているように、小保方さんが実験したのは図の、「緑色に光る細胞の塊が少数得られた」まで。よって、小保方さん部分の再現実験は成功している。

問題は、この「STAP様細胞塊」の発光が、単なる自家発光であって、万能性を示しているわけではなかったこと。ここのツメが甘かった。いずれにしても以上、どこから見ても不正ではない。

そして、最大の謎が、なぜ、若山教授はキメラ形成に成功したのか???という点である。なぜか、誰もここを突っ込まない。まさに新聞社の無能をさらけ出しているようなもの。

いずれにしろ、上記の通り、7月1日に述べた通りの結果になってしまった。ということで、これまでSTAP細胞について記事に点数をつけるとほぼ満点かな。新聞をはじめほとんど誰もが、ここまで正確かつ明確に結果を想定できなかったから。

STAP実験概要


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