風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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地球外生命体は存在するか???(1)

先月の29日、NASAが 火星に液体の水がある証拠を見つけたと写真付きで発表した。水の痕跡は以前にも報告されており、ニュース自体に新鮮さは感じられないのだが、これを受けて書かれた日経新聞編集委員の署名記事を見て感ずるところがあり、丁度よい機会なので地球外生命体について記す。
20150928火星 20150929火星

一部引用すると、「・・・なんらかの形で火星に生命が存在する期待がこれまでになく高まった。(中略)NASAなどは今回、液体の水が現在もある証拠を見つけたとしており、生命が存在するとの期待も高まっている。 地球でも深海底や高温高圧の地中など、これまで生命が存在しないと考えられていた過酷な環境で生物が生存できることが確認され、地球外での生命存在の条件が緩くなっている。今回の発表で明らかになった塩水の環境は、南米チリのアタカマ砂漠などに類似のものがあるという。横浜国立大の小林憲正教授は地球上でも岩塩や塩田で育つ微生物が見つかっている。火星で塩水が地表面にまで流れていたとすると、地下にもっとたまっている可能性が十分考えられる。火星に今も微生物がいてもおかしくない」と話す。』」

この記事、赤は編集委員さんの主観、青は生存環境の話。生命が存在するためにはまず生命が発生せねばならないのだから、この記事は論理的に一部破綻しており、それにこの記者は気付いていない。にもかかわらず、多くの読者は火星人がいるかもしれなという印象で受け止めるだろう。

悪意のあるなしにかかわらず、こうした現実と乖離した報道や感情的非論理的報道がマスメディアの特徴で、福島の放射能がいい例だが、多くのヒステリーを生み、行政による被害者は莫大な浪費を生むことになる。放射能については縷々書いてきた。こんなことを書いているとどんどん横道に逸れるので本論へ。

個人的な知的三大関心事は、宇宙と生命の誕生と脳と心の問題。宇宙に関しては宇宙物理学の進展や精緻な観測データの集積によりかなり理解が進んだ。脳と心の問題もペッパーが商業用に売られる時代、あと数年でチューリングテストをパスするAIが登場するだろう。それらと較べ、全く(多分)進捗が見られないのが生命の誕生。原始の有機物のスープに雷やら隕石が落ちて生命が誕生しました、という解説から本質的に進歩していない。確かに、実験ではDNAの構成要素や高分子有機物が合成されることは確認されているが、それらと生命との距離は莫大。サルにピアノを弾かせたらゴールドベルク変奏曲になったというのが生命の誕生で、ドミソの和音を弾いたというのが実験結果。

実は以前より地球外生命体はいないかもしれないと思っている。少なくとも決して普遍的にはありえそうもない。昔テレビではこの問題に対して本物の専門家が質問されたが、極めて慎重に言葉を選んでコメントしていたのが印象的だった。だから、前述の記事につい反応してしまった次第。夢がないという非難の声が聞こえてきそうだが、無知と夢とは次元の違う話。

地球外生命体の話する時はまず地球の生命体についての正確な知識がなければならない。福島の放射能を語る時は、放射線について包括的にして正確な知識がなければ意味がないのと同じ。話が長くなるので続きは明日、午後からは暇だし。
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