風の行方とハードボイルドワンダーランド

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地球外生命体は存在するか???(4)結論

火星人、ヴァンダル星人でもいいのだが地球外生命体が存在するためには、その星で生命体が誕生しなければならない。ヴァンダルる星での生命の誕生を語っても根拠がないので地球での生命の誕生を考える。

彗星や隕石を含む宇宙空間には水素やヘリウムだけでなく、結構多くの種類の単純なもしくは分子量の小さい分子が存在することが確認されている。中にはHC5のようなラジカルまで含まれる。これらが生命を構成する分子の材料になるかと言われれば否定しがたい。また、原始の地球大気にメタンや炭酸ガス、窒素、そして水が存在していたのは確かであり、生命を構成する元素や素材となりえる分子は十分。だから生命が誕生した、というのが超大雑把にくくった現在の生命誕生秘話。この論理構成は、サルをピアノの前に座らせて鍵盤をたたかせたらゴールドベルク変奏曲になることもあるだろう、という程度のもので、科学どころか、真剣に語るには程遠いレベルというのが実は現状である。

地球の生命体は必ずDNAを持ち、DNAはヌクレオチドの重合体。生命の誕生のためには下記の分子が自然環境で合成されることが絶対的条件となる。確かに、深海の熱水環境下でシトシンが合成されるのが確認されたとか、原始スープに高圧電流を流すとコアセルベートが形成されたとかの報告はあるらしい。しかし、どう見てもアデニンやグアニンが容易に合成されるとは思われない。また、デオキシリボース、要するに糖が無機物しかない水の中で合成される、という話は読んだことがないし、そもそもありそうに思えない、原始の海は甘かった、だなんて。これらは物理的にありそうもない、という意味。なお、リン酸は原始の無機的地球においてもなんとなく簡単に合成されうる気がする。
DNA要素

次の問題はヌクレオチドの合成。運よくこれら構成分子があったとして、どのようにしてヌクレオチドとなるのか確立された説明はない。この3物質を何らかの温度、圧力で混合してヌクレオチドが合成できるのであれば話は分かりやすいが、そう単純なものではないらしい。

更に問題は濃度、もしくは量。下図のイメージ図に描かれたゲノム数は10個ほど。原始的とはいえ生命体を形成するには最低でも数十万個のゲノムが必要とみられる。そのためには大量の上記分子が一か所に集積し、かつある程度の濃度を保持しなくてはならない。そして「自然に」図のような構造となる必要がある。
DNA構造

さて、これらの超難関をクリアしてDNA(正確にはRNAでよい)ができたとしてもそれは生命体ではない。ウイルスのようなもの。生命体としては、体が必要となる。細胞膜と代謝機能。コアセルベートとかマリグラヌールとかそれらしいものは原始スープから生成されうるが、やはり生命体との距離は莫大。

最後の難関がミトコンドリアとの共生。原始に実験的に生まれた多種類の生命体の内、運よくミトコンドリアを体内に取り込んだ個体が我々の祖先なのだろう。ミトコンドリアの発生とそれを取り込む生命体が存在することは必然だった、という証明はない。

以上記してきたように、生命の誕生には不明な点が多い、というより生命の誕生に必然性は見られないし、プロセスが全て物理的科学的確率に異存するなら、生命の誕生などほとんどありないように思われる。

宇宙論に「強い人間原理」という概念がある。。「宇宙が人間に適しているのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないから」という論理で、何を言ってるのかかわからないと思うが、宇宙の存在の前に人間の存在がある、というような話。ホーキングを含め、多くの宇宙論の本では触れられている。宇宙のすべての定数がどうしてその値なのかに対する答えとして提唱された。生命の誕生も同じような気がしてくるくらい奇跡的に思える。「生命が誕生したのは、そうでなければ人間は宇宙を観測し得ないから」

多分宇宙の生命体は多くない。少なくとも目で見える範囲の宇宙の生命体は地球の上の生き物だけかもしれない。究極の孤独。

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