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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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記録的高温の実態と分析

昨日20日の東京は温度計を見なくてもわかるぐらい2月としては異常に暖かだったが、実際記録的な最高気温が各地で観測されたようだ。
20240220高温ニュース

一方東京にいると分からなかったが、19日に北海道や東北北部では記録的な最高気温を観測していた。気象庁の資料には新記録が観測されるとアメダス観測点にひげマークが付けられるが、これらのエリアのアメダス観測点には軒並みひげが伸びていてまるで鬣のようになっている。
20240219mxtem0219.png

気温の絶対値としては高くないが、平年値と較べると6度以上の差があるので平年差の図は真っ赤になっている。では実際どのぐらい高かったかというと全て平年に較べ10度以上高く、紋別では平年差8度に上っていた。ここまでくると異常気象と呼んでいいのだろう、これだけ一斉に新記録達成というのは滅多にお目にかかれない。その意味で上図は貴重な画像データである、数日で見れなくなるから。
20240219mxtemsad0220北海道

地上天気図はこんな感じで、本州東海上の高気圧から沿海州の低気圧に向かって暖かい風が大量に吹きこんだ影響で異常な最高気温が観測されたようだ。
20240219北海道高温

高層天気図で見るとマイナス18度の等温線が北海道へ吹き上げていることから、上空5000メートル付近まで大量の空気が暖められたことがわかる。ただしわずか数百キロ北にはマイナス42度の強力な寒気が控えていてやがて南下してくるだろう。
20240219高温北海道

さてこちらは20日の最高気温の観測値、北海道に較べれば少ないがそれでも関東から沖縄までの大平洋岸で多数の最高気温の記録を更新した地点がある。
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平年差で見ると日本全体がタコのように見事なまでに真っ赤か。
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6度以上はスケールアウトなので実際の差を東京付近の拡大図で確認する。やはりほぼ10度以上平年値より高く、平年値に対しプラス15度以上の地点も複数あり、東京でも12.5度。スケールの最大が6度ということは、通常6度で十分ということでありすごい記録である。
20240220maxtemsad0220関東

こちらは最低気温でみた平年差。山中湖では平年値に対しプラス17.5度とある。東京でも13.4度。すごい。
20240220mintemsad0220関東

20日の12時の地上天気図を見ると低気圧に向かって暖かい風が吹き出したわけでもなく、むしろ大陸の高気圧から北風が吹きだしているように見える。
20240220本州高温

高層天気図では北の強い寒気が19日に較べ南下しているぐらいだが、一方マイナス18度等温線は青森で止まり。大量の暖気ががんばって本州を死守してくれたおかげでこのような記録的最高気温が観測されたようだ。いずれにせよ、稀有な状況なのだろう。
20240220高温本州

これだけの最高気温の記録ラッシュを見せつけられれば、地球温暖化がーと言いたくなるが、所詮虫眼鏡で観るような地球上の片隅の話、少し離れて地球を観測すればシベリアには寒気がしっかり居座っている。寒気と暖気のはざまのささやかな小競り合いの結果、というのが冷静にして正確な認識のような気がする。
20240220W本州高温

日本の持続不能な財政状況(3)

思っていたよりもはるかに長くなってしまった昨日の続き。日本の現在の状況と将来に関しての認識が変わるものではないが、おかげできちんとした資料をもって日本の実態を正確にして冷静に記述することとなった。財務省に深謝。

5.日本に明るい未来はあるのか?
結論を簡単に述べれば「ない」。ただ財務省としても「ない」と公言するわけにはいかないので形づくりをして、国民のパニックの防止に努めている。それが財政健全化目標として掲げている「プラマリーバランス(PB)の黒字化」。

PBとは、簡単に言えば税収と政策的経費をバランスさせること。現在、政策経費を税収では賄えないので約50年間にわたり国債を発行、これを実質的に日銀がお札を印刷して買い取り税金の不足分を政府に供給している。多かれ少なかれどの国も国債を発行して税収の補完をしているが、中央銀行が「非伝統的金融緩和策」と称してあからさまにかつ節操もなく大量の紙幣を印刷しているのは日本だけである。どこの国も国と通貨の信認を維持するため、持続可能なレベルに政府債務を抑える努力を惜しまない。今回の記事のマクラのケニアではGDP比70%の債務比率に危機感を覚えているという大統領の話であった。
20240218日本の財政10

以上のことを財務省は図を用いて丁寧に説明している。左のカラムが現状、真ん中が目標であるPBがバランスした状況である。

日本の目標とする「プラマリーバランス(PB)の黒字化」とは持続不可能な財政状態を、せめて借金の返済は無理でもサラ金から金を借り続けるような状態から脱することを、ささやかではあるが実現したいという長年ののぞみである。最下段にPBバランスの意味を素直に書いてあり(赤枠)、この一節を記した担当官の気持ちを考えると涙を禁じ得ない。曰く「行政サービスを税収等のみで賄えていますが、利払費の分だけ債務残高が増えます」。要するに程度の問題で、国の借金が増え続けることに変わりはない。

右は現在の目標の先にある「財政収支が均衡した状態」。利払いも税収で賄うことができた場合で、今年度の予算では約8.5兆円、法人税の税収が14.6兆円なので約6割弱が現在利払いで消えている。ポイントは最下段の一言コメント(赤枠)、「債務残高は変わりません」というシンプルな一言が、人生を投げているというより、それ以上書くことができなかったという心情を吐露しているようで痛々しい(個人的感想です)。
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問題は利払い。現在までの日本は長期間にわたるデフレに伴う超低金利が長いこと続いていた。しかし今年になって企業業績の回復や賃金の上昇など日本経済には回復の兆しが見られ、ファンダメンタルズとしての市場金利は穏やかに上昇するだろう。さらに通貨のへの信認がやがて失われれば円と国債は暴落、物価と金利は急上昇する蓋然性も大きい。すなわち現在の日本はまさに「低金利環境がいつまでも続くとは限らない」状況にある。長らく7兆円前後で今年度は8.5兆円とみこまれている利払い費は急増する可能性が高い。

言い換えれば「「財政収支が均衡した状態」に達する時期は見えない。政府が「「PBの黒字化」としてお茶を濁さずにいられない背景はここにある。「「財政収支が均衡した状態」に達しないのであるから「債務残高が増え続ける」。
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6.日本の将来像
最後に歳出の構造について。財務省のお言葉;日本は、他国に類をみない速度で高齢化が進んでいます。今後、高齢化は
さらに進展し、2025年にはいわゆる「団塊の世代」の全員が後期高齢者である75歳以上となります。75歳以上になると、1人当たりの医療や介護の費用は急増することから、持続可能な社会保障制度を作るために残された時間はわずかです。


下図は今年度と33年前の歳出の変化。社会保障費が3倍に増えて36.9兆円、歳入に色はないとはいえ今年度の消費税率は23.4兆円と社会保障費も遠く賄えないでいるのが実態。ゆえの国債発行でもある。
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財務省資料の最後のページが「想像した未来像を踏まえて、将来から現在へのメッセージを送ってみましょう」として「例1(良い未来)」と「例2(悪い未来)」が示されている。例1は「良い未来」と印象操作の典型のようなタイトルが付けられており、これまでの資料とは全くかけ離れた戯言が並んでいるもの。ここまでの資料制作者とは別人が作ったのではないかと思われるぐらい。
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こちらが例2の「悪い未来」。悪いではなく「現実的な未来」とすべきであろう。
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このような現実を前に国民はどうすれば良いのか?確実に言えることは、政府には、そしてだれにも、もはや軟着陸できる解決策はないという現実。そして国民が、自己責任で、これからの想定される経済的社会的問題に具体的に準備していかねばならないというもう一つの現実、この二つの不都合な現実をきちんと認識することが最初の一歩である。

日本の持続不能な財政状況(2)

昨日の続き。

4.日本の借金の状況
50年にわたる毎年の国債の発行により、普通国債残高は累増の一途をたどり、2023年度末には1,068兆円に上ると見込まれてる。この額は2023年度予算における所得税、法人税、消費税、その他税収の総額60.4兆円の17倍超に相当する額、税収全てを債務解消に充てても17以上かかるという異常なレベルにある。
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別の指標として、税収を生み出す元となる国の経済規模(GDP)に対しての債務の比率がある。下図は今や世に広く知られていると思うが、日本の債務残高はGDPの2倍を超える水準を十数年維持しており、主要先進国の中でも飛びぬけて高い水準にある。昨日示したように先進国だけでなくダントツの世界一で、2位3位に続くのはスーダン、ギリシャ(2021現在)というのが実態。
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しかし、日本の巨額の「借金」に対し一般的には未だ目に見える影響がないので、巨額借金の何が悪いのか?という疑問を抱く方も少なくないだろう。財務省は答えをきちんと書いてくれている。やがて直面する蓋然性が高いリスクが「国債や通貨への信認が失われるリスク、二つ目がリスクというよりはほぼ確実な子供たちの世代への負担の先送りである。
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簡単な説明にあるように、通貨のへの信認がやがて失われれば円と国債は暴落、物価と金利は急上昇する。「れば」と書いたが財政の現状に変化の生じる余地はすでに失われており、現実的には「いつ」信認が失われるのか、という状況にあると言っていい。

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財務省の叫び;「日本では、歳出と歳入の乖離が広がり借金が膨らんでおり、受益と負担の均衡がとれていない状況です。現在の世代が自分たちのために財政支出を行えば、これは将来世代に負担を先送りすることになります。

でも株価は上がっているし、今後日本もようやく30年間の経済的停滞期から脱するのでは、という見解もあるかもしれないが、そんな言葉尻の日本経済の復活で対処できるレベルにはない。GDPが600兆円になっても本質的な解決にはならない。
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なぜこんな日本に陥ってしまったのか?いつからと具体的に時期を示すことはしないが、長年の経済的政治的社会的要因の積み重ねにより、日本は歩のスパイラルに嵌まってしまっている。こちらが財務省の分析。見ての通りでそうかと思う。
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また遅くなったので明日へ続く。

日本の持続不能な財政状況

先日こんな記事が。「ケニアのルト大統領は日本経済新聞のインタビューで」とあるから他紙には掲載されていないし、日経新聞の購読者でもケニアの財政に関心を抱く人は稀有だろうから目に留めた人は多くはないかと思う。
日経新聞2月12日 20240212ケニア

記事の主旨はともかく反応したのはこの部分。

ケニアを巡ってはかねてデフォルトリスクがささやかれていた。国際通貨基金(IMF)は2020年、同国の債務リスクを「高い」に分類した。ケニア国家統計局によると同国の公的債務は22年に約8兆ケニアシリング(7兆円超)。18年の2倍弱に膨らんだ。国内総生産(GDP)に占める比率は7割に上る。(中略) 高水準にあるエネルギー価格や通貨安、対外債務の増加などにより、足元では多くの新興国でデフォルトのリスクが高まっている。ルト氏は「私たちは他のすべての国と同じような場所にいる」と述べ、財政危機がケニアだけの問題ではないと訴えた。

ケニアを含むアフリカ諸国ではGDPに対する債務の比率が70%前後らしく、よって財政危機に直面しているらしい。この債務比率をグローバルに俯瞰したのが下図。2021年のデータではあるが、ダントツである日本の257%がセンターで光り輝いているのに対しケニアは一番外側の80%未満のグループに位置する。日本から見れば三分の一以下、「その程度であれば何も問題ないじゃん」と言いたくなるレベル、それでもケニアでは深刻な問題と捉えられている。
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経済力の乏しいケニアだからの話で日本は経済大国だから心配ない、と多くの日本人は認識してるように見える。しかし、チコちゃんと日本の財務省は知っている、日本こそ持続不能な財政状況に陥っていることを。

ブログを書き始めたころから何度も日本の財政状況の実態について記してきたが、今回改めて財務省が昨年10月付でまとめた「これからの日本のために財政を考える」というタイトルの28ページからなる資料に基づき、危機感溢れる日本の将来に対する財務省の悲鳴のような実態の現状報告を紹介する。

1.予算の実態
2023年度予算の国の一般会計歳入114.4兆円は、①税収等と ②公債金(借金)で構成されており、かつ公債金(借金)が約1/3を占めている。国家予算は本来税収と支出がバランスしていることが望ましいが、日本では奇遇にも所得税と法人税の合計の税収が公債金と同額、国債の発行をせずに済む理想的な財政達成のためには所得税と法人税を現在の2倍にしなければ達成できない状況にあるというのが実態。

予算自体は新聞でも正確に報じられているが、ポイントは「この借金の返済には将来世代の税収等が充てられることになるため、将来世代へ負担を先送りしています」(財務省)という点にある。
20240218日本の財政1

2.財政状況の悪化とその要因
1990年度と現在の歳出を比較すると、この33年間で42.2兆円の歳出増。内訳は社会保障でプラス25.3兆円、国債費がプラス11.0兆円と増加額の75%を占める。一方歳入は経済成長の停滞などが影響して税収の伸びが見合っておらず、公債金は約6倍と大幅に増加している。加えてこれまでは低金利であった故に膨大な額の国債への利息は少額であったが、利率が1%、2%という健全なレベルに上昇した場合には国債に対する利息分の支払いが大きく発生する。国債を大量保有する日銀にとっては保有国債の評価損が発生し、事実上の債務超過が顕在化する。現在の予算の三分の一が公債費という状況は一時的なものではなく、今後も借金が増え続ける財政構造の一通過点に過ぎない蓋然性がきわめて高い。
20240218日本の財政2

3.財政悪化の推移
上記は1990年度と2023年度の比較であったが、さらに長い目で見て過去約50年間の歳出と税収、そして国債発行額の年次推移が下図。ピンクで塗られた部分が歳出と税収の差で、図には「借金で穴埋め」と記されている。繰り返すがこの図は民間のXXストが作成したものではなく財政を司る財務省の公表資料。図の説明にはこうある;

これまで、歳出は一貫して伸び続ける一方、税収はバブル経済が崩壊した1990年度を境に伸び悩み、その差は大きく開いてしまいました。また、その差は借金である公債の発行で穴埋めされてきました。足もとでは、新型コロナウイルス感染症等への対応のため、歳出が拡大しています。
20240218日本の財政3

以下続きを書ききれないので明日。

「ハイキュー」

雲の多いうすら寒い土曜日、ひとりで起きて独りの朝食。「何かあったの?」という書き出しに見えるが妻が8時ごろに映画を観に出かけただけ。

会社勤めの長女と二人で「ハイキュー」という映画を観に行くことになって長女がチケットを購入しようとしたところ、土曜日とあって朝一番の回しか空いていなかったそうだ。「ハイキュー」とは排球、すなわちバレーボールのことで人気アニメだという。
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アニメ映画と言われてるとなんだと思う人も多いと思うが、1986年にバンコクから帰国してから、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」を観てからアニメ映画の評価が革命的に変わった。実写映画とは別のジャンルと思えばいい。昨年、ブログにも「鬼滅の刃」や「青のオーケストラ」、「不滅のあなたへ」などの記事を書いているぐらい。

ウィキによる解説。これを読んでも観たいとは思わないが、たぶん観ればそれなりに幸せな気分になるのだろう。
『ハイキュー!!』は、古舘春一による高校バレーボールを題材にした日本の漫画作品。『少年ジャンプNEXT!』(集英社)2011 WINTER・『週刊少年ジャンプ』(集英社)2011年20・21合併号にそれぞれ読切版が掲載された後、『週刊少年ジャンプ』にて2012年12号から2020年33・34合併号まで連載された。2023年9月時点でコミックスはシリーズ累計発行部数6000万部を突破している。

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